コロナが流行し始めた4年前。 

 

「新型コロナウイルスはACE2受容体を経由して細胞に感染する」というニュースを聞きました。

 

その時にふと思ったこと。「もしかして、全身の臓器に感染するんじゃね?」

 

獏とした予感は当たってしまい、新型コロナウイルス感染症は全身のどの臓器にも感染し後遺症となる、という事実がすでに確定された事実となっています。

 

今わかっている知見。

 

「新型コロナに感染した後、免疫が抑制される」

 

という事実があります。

 

免疫が抑制されているとなると、風邪に引きやすくなったり、普段かからないような感染症になったりします。昨年はRSウイルス感染症とか流行りましたね。なぜ免疫が抑制されるかというと、ちょっと複雑なので省略しますが、要するに細菌なんかと戦う免疫細胞がコロナとの激しい戦いによって数が減ると考えてよいかと思います。

 

戦闘系のゲームなんかで、こちらの武器(戦車とかナパーム弾なんか)が大きく減ったような感じです。武器(免疫細胞)の数が減るので他の菌との戦いに負けてしまう。そして、あとで書きますが、コロナはヒトの免疫のレーダー(敵が侵入してきたかどうか察知する働き)をかいくぐる性質もあります。

 

熱や喉の痛みなどは炎症反応によって起きるのですが、炎症反応というのは免疫が敵を察知して攻撃しているから起きる反応になります。コロナの無症状感染者というのはなんらかの要因によって起きるはずの免疫反応が作動しないので(レーダーが敵を感知できないステルス攻撃)、ウイルスがするすると体内に忍び込んで感染性のウイルスを出している状況になってる訳です。

 

ヒトの免疫が敵が侵入してきても気が付かない。それゆえにさらに厄介なことになります(詳しくはまた後日)

 

ここで問題です。

 

実は、がん細胞というのは体の中で日々できているのですが、免疫細胞ががん細胞を見つけては滅しているので、がん細胞は大きくならず消えてしまうので日々平穏に過ごせている訳です。

 

この免疫が働かないとなれば、日々できてしまった免疫細胞はどうなるのだろう?? って思いませんか?

 

新型コロナに感染した後、免疫が抑制されるなら、がんの発生率が高くなるのではないか。がんにならなくてもよかった人もがんになるのではないかと、今そんな予感がしています。

 

この事実が確定されるまであと何年もかかるでしょう。というのも、がんはある程度大きくならないと検査にひかかってこないのです。かなりざっくりした言い方になるのですが、がん細胞が1センチサイズになるまでおおよそ10年くらい。(がんの中でも急速に広がるタイプもあるのでそこは要注意)

 

コロナにかかったら、がんになりやすくなるんじゃないか、という疑いを証明する論文がちらほらと出始めています。はっきりしたことが判明するまでみなさんどうしますか? ただの風邪じゃないかと浮かれていて、20年後に「こんなはずじゃなかった」と泣きを見るのはごめんです。

 

かからないのに越したことはありません。日頃から、人混みにいかない、マスクをつける、手指消毒はしっかり、換気をする。できることは全部やりましょう。

 

ちなみに、「免疫」と一言ですませていますが、免疫の分野は非常に複雑です。免疫細胞といっても、T細胞(t細胞と言っても障害性t細胞とか、メモリーキラーt細胞とか色々)、B細胞、NK細胞、白血球など、細胞によって色々な役割があって、一言で免疫を強化するみたいにテレビのCMのような単純な訳ではありません。また、免疫学についてはまだまだ分かっていないことも多いので、「免疫を強化したらコロナに感染しない」というのは、まじで本気で言いますが、単なるデマにしかすぎません。変な思い込みで自分の体を危険にさらすことはやめてほしいものです。