コロナ第11波が立ち上がってきました。南日本、九州、大阪、沖縄などはすでに医療がひっ迫し始めています。

 

今日は定点観測と外食についての考察。

 

コロナが流行り始めた2019年。まだコロナが二類感染症と分類された頃は、コロナ感染者数は全数把握といって、全ての医療機関がその日の感染者数を数えて保健所に毎日報告していました。

 

これだと感染者が増えるにつれて、医療機関が保健所に報告する労力が膨大になりやりきれないということで、全ての医療機関ではなく、その一部の医療機関を定点観測点として、そこだけが感染者数を報告する仕組みになりました。例えば、とある県で200の医療機関がコロナ検査をした場合、感染症分類二類だった時には、その200の医療機関が全部感染者数を報告し、その数を集計していたのですが、五類に分類されてからは200のうち35医療機関のみ感染者数を報告する形になりました。その35医療機関に来たコロナ患者数の平均を定点観測値としている訳です。つまり、定点観測値8.5人と言うのは、その医療機関に8.5人コロナ感染者がきましたよ、ということですね。

 

(本当は厚生省が何年も前から患者数を把握する優秀なシステムがあるのですが、わざわざそれを使わずに、バカみたいにコロナ感染者数を把握するためのお粗末なシステム(使い勝手悪い、データ入力面倒)を何十億円もかけて再度開発しなおしたという経緯があります。ばかですね。

 

さて、話を本題に戻します。この定点観測が実にわかりずらい。目安としては、定点観測10を超えたら蔓延し始め。20を超えたら医療崩壊、とざっと覚えておくとよいと思います。

 

私は定点8を超えたら外食はやめて、10を超えたらテイクアウトもやめています。ただ私が住んでいる地域は地理的な要因もあって、県の定点8でも家の周りの定点は5くらい(自己推定)なので、8という数になります。そして、お店も選びに選んでいるので、100件お店があったらいける場所は3件くらいで実にチョイスが少ない状況です。

 

お店もスタッフ全員マスク、厨房と客席が分離されている。窓開け換気が徹底していて店の構造上エアロゾル溜まりがないような所です。

 

もし、これが東京や大きな都市部なら8はかなり危ない数字です。

特に、コロナウイルスは唾液に含まれるので食事しながらお喋りすると唾液に含まれたウイルスが一気に拡散します。

エアロゾルは空気中に7~8時間程度浮遊すると言われていますので、感染者がお店を出た後も換気が悪いと感染します。

 

店に感染者がゼロでないと危ないのです。

 

7/14現在の東京の定点観測値は7.56人。このグラフの高さで言うと2022年12月初旬ごろと同じくらいの感染者数ですね。

画像

 

2022年12月1日の東京の感染者数は12332人

東京都 新型コロナ 14人死亡 1万2332人感染確認 7日連続前週増 | NHK | 新型コロナ 国内感染者数

 

 

定点観測7.56の時の感染者数が12332人くらいなので、東京の定点観測1人=1631人と考えましょう。

定点観測10であれば、1631x10=16310人くらいが実際の感染者数と推測されます。定点観測一人がどのくらいの感染者になるのかは地域によって違うのでそれぞれ計算されることをお勧めします。

 

コロナは感染力が強いので、感染者がいる場所には大量にいていない場所には全くいない、というかなりのムラ(感染者の分布の濃淡)があるのです。イメージ的に言うならば、例えばこの地域には500人の感染者がいるけど、別の地域には全くいない。

 

一番わかりやすいのは、保健所が出している学校のクラスター情報ですね。子供が感染している所はその家族も感染していて無症状感染者もいる。 地方都市ならその周辺を警戒すればよいだけですが、都内だと人の移動も多くありますのでなかなか難しいですね。

 

では安全に美味しいものを食べたい場合、どうしたらよいかというと一つ見つけました。

それはUberEATS!

 

Uber EATSでも、普通の飲食店が出している場合と、実はUber専門の客席を持たないキッチンだけのお店というもあるんですね。そういう場所なら客から調理スタッフが感染しているというケースはないのでより安全かな、と。しかし、調理スタッフが飲み歩いたり、クラブやバーでお姉ちゃんと楽しく語らっている場合は感染しているリスクが生じます。

 

なので、感染が蔓延しだしたら、できるだけ生のものは避けて、テイクアウトはレンチンできるものにしてください。

例えば、ピザ。高温で焼きますし焼きあがったらすぐ箱に入れてデリバリー。店内飲食はないですから、お客さんが出したエアロゾルが落下して食べ物や食器を汚染することも少ないはずです。

 

コロナウイルスは熱に弱いので、生モノ(サラダ、お刺身、お寿司等)が入っているのは避けると感染リスクが下がると思います。 今の状況では絶対に感染しないという確証は自炊以外にはないので、できるだけリスクを減らして美味しいものを楽しみましょう。