超氷河期を経験した世代として、以下の記事は他人事ではない。いままで働いてきた業界で、人員整理があり、キャリアを見直さなければいけないというのだ。コンビニエンスストアの経営が甘いかどうかはわからない。世の中で甘い職業などないからである。新しい物事を学び、人間関係や風習を学ぶことには、若くても相当な労力がいる。しかし、大事なのは熱量であると思う。年収よりも熱量である。そして、転身を余儀なくされなければ、中高年の場合は、その熱量は生まれない。以下の落語家の記事を読むと、そのことは再確認できる。同年代ということもあり、共感できるものがある。ここにいられることが幸せである、一生ここにいるぞ!という熱量である。他者から死ねとか向いていないとか言われても、揺るがないだけの熱量である。私自身も、かつていた生命科学関連業界では、少なくとも、それだけの熱量を持ってやってきた。学生時代の専攻と直結していたから、というのもあると思う。そのため、現在の異業種では、生命科学と少しでもつながる所に個人的に興味や情熱を持って、己の士気を保ってやってきた。恐るべき転職失敗も経ていたので、崖っぷちだったが、その熱量だけは失わずに何とかやってきて、いま、生きている。中高年の異業種転身はそれ以外に選択肢がなく、かつ、圧倒的な熱量があると自己分析できていれば、間違いはないのだろうと思う。