殺人コロナウイルスは日本自治区創立と倭族の食肉化・玩具化・撲滅を夢見る中国共産党の人民流入を、何とか食い止めているようだ。おかげさまで、不要不急ではない案件で都内行きを余儀なくされた時も、中国人の姿を見かけなくなった。都内屈指の建造物にうろつく、うるさく、かつ、日本人を憎悪する中華の観光客を見なくなったことは、心の静養にすらなる。しかし、個人的に、穏やかでない一件もある。コロナ時代に転職を成功させたとのことで、勝ち組の快感を疑似体験をして、私に給与と地位の高跳びなるものを推奨する人物である。

 

私自身は、ブログで勝手に語ってきたように、年齢はもとより職歴やスキルの事情より、転職などしてはいけない、することは貧困強制社会の海原に身を投げる行為である。そのことを、社内でも信頼できる間柄の人間であったので、丁寧に説明したが、別業界に行き、独立後も敗北して飢え死にしない勝算がついたらしく、英語力を生かしてもっといいところに行ける、ということを繰り返し語るのである。ちょっとした英語力(日常会話ができる程度)であれば、それで面接官をごまかして外資系を渡り歩く犬畜生は数えきれないほどいるだろうが、私はその一味に成り下がりたくはない。それはプライドなどではなく、非常に危険であるからだ。現に、実例を幾人も見てきた。

 

英語の不得手な人事担当者が、出まかせの日常英会話を聞いて惚れ込む。TOEICスコアが800以上、900以上、990満点取得、それも最近の試験結果となると、人事担当者は冷静さを失い興奮状態に入り、即座に幹部待遇を考える。しかし、入社後、ふてぶてしい「できる人」の風体の中に垣間見える思考力のなさ、知識のなさ、士気のなさ、それらを英語力で埋め、周囲を取り繕うことのうまさに、人事担当者は卒倒することになる。徐々に役職は下がっていくも、部下への責任転嫁は止むことはなく、日系企業であれば即座に解雇もできないので、部署を転々とするが、それ以上に、配下の心身の崩壊は毎月発生し、特定の部署のみ中途採用の求人票を乱発することになり、ハイエナである転職業界のエージェント達が中高年に釣りの餌のごとく撒くことになる。その餌に釣られた者が入社し、よほどの愛称が合わない限り健康を失い短期離職となり、キャリアがぶっ壊れて長期の療養生活となる。家庭を持っていたら、あっという間に貧困が確約される。

 

私はそんなことをできる性格ではない。社名や役職名などに心を浮かれることはもうしないし、できない。精神の限界まで職探しの戦いを耐え抜いた身としては、二度とできないと思う。大学・大学院受験の真似事はできるかもしれないが(あくまで真似事だ、実際の受験ではない)、短期離職目的の職探しは二度とできない。成功しても、一度、その業界で短期離職をすると、生命科学関連業界のように市場のサイズが小さい場合は、再起不能になる。繰り返し私に転職を進めてきた者は、この経験がない。いくら言葉で伝えても、会社というものは入ってみないとわかりませんからねー、と他人事の返答である。そう、経験しない限り、他人事である。他国の少数民族への粛清にしても、人種間の暴動にしても、そうである。しかし、経験して学ぶようでは社会人失格という日本社会の厳格な慣習もまたその通りである。私は、その者が経験ではなく思考によってこのことを学べていることを願う。他人事でもいいのだ、学んでさえいれば、その経営者に惚れ込んでいるとか、ITのスキルがあるとか、志望動機は私に関係ないし、中高年の短期離職をして人材を使い捨てる保険営業や不動産営業その他ブラック中小企業に流れ着くような顛末にならなければいい。性格の良い人物なので、そうなってほしくはない。ただ、私自身は、転職自体に恐怖心しか沸かない。いまの勤め先を強制的に解雇されるか組織自体が解体にならない限り、私は存在し続ける意思である。今後のご健闘を心よりお祈り申し上げます、という定型的な挨拶もしない。ただ、短期離職にならないことを本当に祈っている。