自由の歌
そんなわけで、次回演出作「カルメン」に集中しています。
打合せはかなり前からやっていて
舞台美術はほぼほぼ全貌が出ています。
でも、「ピトレスク」を作っている時は
カルメンにしろ今後つづく作品のプロデューサー達が
そっとしといてくださいました。ありがたかったです。
オリジナル作品を作るのは、身も心もそのことに集中していて
命をゴリゴリと削るような日々だから。
(でも、命賭けて作ったら、そのぶん魂は豊かになる)
で、カルメンの勉強をしてたら、荷物が届く。
これ。
ピトレスクの稽古場に持ち込んだ資料の本とDVDが入った段ボール。
(おもた、い。)と書かれてました(笑)
稽古場から劇場にこいつを運んだ演出部の細川さんが
腰をやられちゃって、他のスタッフに警告を発したのかな(笑)?
この山盛りの文献、DVDを
キャストたちは我先に家に持ち帰って勉強してました。
彼らも、本気でした。
みんな、もう次の現場で頑張っていることでしょう。
お声が多かったので、
劇中で披露した第九「歓喜の歌」こと「自由の歌」の歌詞、でも。
では!
=====
自由の歌 ~「ピトレスク」より
タマラ
どれほど絶望して暗闇にいても
心の数だけ光りはあるから
マルゴー
苦しみのその先を照らし出す星を
マヌエラ
消されても消されても 何度も光らす
ジャン・ルイ
想像しよう 新しい風吹き渡る夜空
人はそれぞれ違うけれど 誰もみな幸せ祈る
ピョートル
暗闇に浮かびだす満天の星は
カミーユ
遠くから静かに語りかけている
リュシエンヌ
私の空から見えない星も
リュシエンヌ&ジャン・ルイ
誰かの夜空を光らせている
マルゴー&ピョートル&イヴェット
見えない星たちを愛する心が
全員
誰かを抱きしめる命になる
全員
私の空から見えない星も
誰かの夜空を光らせている
見えない星たちを愛する心が
誰かを抱きしめる命になる
=====
追記、
千穐楽にクミコさんからペンを頂いた。
これからも一生懸命書けよという意味だと受け止めた。
一本のペンで。
ひらいた口で。