楽園のカンヴァス
タトゥーが終わって、
ちょっと休もうとしている私。
この8月に海外で半月間ほど仕事だったのが
(和製ミュージカルを持って行って上演するはずでした!)
スポンサーの関係でプロジェクトが無くなりました。
初めて海外のスタッフと共に何かできるとワクワクしてたんですけど
そのワクワクはまた先までお預けです!
そんなわけで、5月いっぱいはのんびりします。
調子に乗って本を買いまくってます。
この3,4日で25冊ほど買いました。
仏像。
ディック・ブルーナの伝記。
20世紀前半のパリのドキュメント。
挿絵画家のカタログ。
日本史。
神秘学。
魔界伝説。
カフェを作った人の話。
岩波少年文庫。
草間弥生。
詩集。
和菓子の本。
原宿ファッション。
鹿島茂さんの本・・・などなど。
ずいぶん偏ってます。
富野由悠季監督の本も買いました。
あのガンダムの生みの親と言えば御存知でしょう~。
以前、監督と対談させて頂いたことがあり
それがご縁でそのあとも舞台をよく観に来て下さるのです。
(富野監督のご著書にその対談が収録されています。)
観終わったあとには、富野監督ならではの厳しい視点で助言をくださいます。
ものすごい、勉強になります。
そんな富野監督のご著書をじっくり読みます。
そして。
タトゥーを観にきてくれた高校一年からの友達のニシ。
彼女は今、某大手出版社の編集者です。
昔から活字中毒だったけど、それを仕事にした非常にスマートな女性。
彼女と一緒に詩集を作って、高校で200円で売ったこともあります(笑)。
お互いに詩を持ち寄って、50部限定でコピー&製本して。
製本してくれたのはニシでしたが。
実費を差し引いた収益をユニセフに寄付する手続きをさくさくやってくれたのもニシ。
ニシの詩は生々しくて、とがってたなー。
そうかー、あのときからニシのやってることってあんまり変わってないんだな~。
一貫してる。夢を叶えたね。
前置きが長くなりましたが。
そんなニシがタトゥーの終演後に、彼女が深く関わった新しい本をくれました。
それがこれです。
- 楽園のカンヴァス/原田 マハ
たった今読み終えました。
面白い!
すでに山本周五郎賞を受賞しているようですが
確かに、ぐいぐい引き込まれます。
アンリ・ルソーの真贋問題が描かれているんですけど
それが単なるミステリーじゃないんです。
作者の原田マハさんはMoMAで働いていたこともあるキュレーターで
知識も、美術愛もかなり深いところで書かれているので
登場人物たちの絵画への想いや情熱に目頭が熱くなるんです。
しかもエンディングではまんまといっぱいくわされるという。
ニシ、素敵な本を贈ってくれました。
お時間のある方、お薦めです。すぐ読めますよ。
そんなこんなで読書三昧。
映画館、美術館、劇場にも通ってます。
休みって素敵。しかも気持ちのよい季節。最高です。