カエサルと鏡花 | 小林香オフィシャルブログ「Caori Covayashi」Powered by Ameba

カエサルと鏡花


日生劇場にて、『カエサル』を観劇。

同じギリシャ物で、演出家はじめ多くのメインスタッフが
つい先日まで上演していた『イリアス』と共通でしたが、
観劇後感はまったく異なっておりました。
両方ともを、まったく違う感覚で楽しめました。

カエサルはどんなときもイタリアの天気みたいに、
いつも機嫌が良い人だったとか。
そして、ことあるごとに「寛容」であれと言ってました。
大戦争時代に平和の礎を築いた人の口癖は、「寛容」。

カエサルの台詞で、

わたしが自由にした人々が
再びわたしに剣を向けることになるとしても、
そのようなことには心をわすらわせたくない。
何ものにもまして私が自分自身に課しているのは、
自らの考えに忠実に生きることである。
だから、他の人々にも、そうあって当然と思っている。

というのがありました。
それで思い出すのは、LADY GAGA。なにか似てます。

で、「カエサル」ですが、
主演の松本幸四郎さんや高橋恵子さんの素敵さは言わずもがな、
最後の最後に登場するオクタヴィアヌスの小西遼生さんの
美しさに衝撃を受けました。
オクタヴィアヌスはカエサルの遺言により
僅か18歳で彼の後継者となり
のちにローマ帝国の初代皇帝となります。
皇帝となってから再び舞台に登場したときの
世俗離れした凛々しい美しさに、
演技を越えた神聖なるオーラやら、キャスティングの妙やら、
とにかくベストマッチっぷりに感嘆したのでした。
これは舞台ならではの現象ですね。映像ではなかなか出ないと思う。


さて。グローブ座で『ACT泉鏡花』も観ていたのでした。

鏡花の作品群+鏡花の生涯、さらにAKB48の持ち歌を合わせて作るという、
なんとも奇抜なアイデアの舞台でした。
が、これがまたおもいのほか融合してました!

劇中の「天守物語」で富姫役を演じたAKB48の秋元才加さん。
押し出しの強さとかも含めて、何かと目が行く方でした。


とりあえず今週は
なるたけ舞台を観て、
パワーチャージをはかりたいと思います。

ではでは!