ロシア・バレエとアルゼンチン・タンゴ | 小林香オフィシャルブログ「Caori Covayashi」Powered by Ameba

ロシア・バレエとアルゼンチン・タンゴ


DVD『バレエ・リュス 踊る歓び生きる歓び』

ロシアのバレエ文化をパリから世界に広げたプロデューサー=ディアギレフと
彼のミューズ(男性の場合はなんという?)のニジンスキー、
舞台を具現化したピカソやストラヴィンスキーや
シャネルのエピソードで構成された映画かと思いきや、
ディアギレフのバレエ・リュスのその後の話でした。
1929年にディアギレフが没したあと、
1932年に別のプロデューサーと振付家によって再結成され
その後の数十年を追いかけた内容でした。

最後、マルコワさんが言ってました。
(↑ディアギレフ時代からのプリマで、第2のバレエ・リュスでも活躍したバレリーナ。)

報酬なんてほんの少しで、ちっともリッチじゃなかった。
でも、そんなことよかったの。
「この役を踊れるなら・・・」
「このデザイナーの一緒に仕事ができるなら・・・」
ああ、これこそなんて”リッチ”なことでしょう!


もう1本。
『12タンゴ ブエノスアイレスの往復切符』

アルゼンチン政府のコラリート政策(貯金凍結)で
預金をすべて失った老タンゴ・ダンサー。
仕事がなくスペインへ出稼ぎに行く母親。
これまた仕事がなく、フランスへ移住する20歳のタンゴダンサー。
彼らの生活のなかに存在するアルゼンチン・タンゴ。

日本の舞台でタンゴを踊ってもらうにしても、
けっこう勇気いりますね。これは毎度思います。


ドキュメンタリーは現実を凝縮して見せつけられるので
観るのに体力が要る・・・。