PARIS/教会
記憶が鮮明なうちに、Parisでの断片を羅列。
まず教会のことを。
教会は祈りの場。
芸術も芸能も一種の祈りだと私は思うので、
なるたけそういう場には自分の身を置いてみたいのです。
【マドレーヌ寺院】
コンコルド広場からまっすぐ延びた道の先に、
マドレーヌ寺院がたっています。
外側を、30メートル級の柱が何十本も取り囲んでいました。
いま調べたら、ガブリエル・フォーレが「レクイエム」を初演した場所だそうです。
ここで行われたコンサートに行ってきました。
12月19日20:30開演。
テレマン、ビバルディとバッハというプログラム。
入場料20ユーロ(2660円)。
長い残響のこの場所で
120人の合唱団の声はどんなふうに聴こえるのかしらと
ドキドキしながら聴きにいったのですが、いたって普通でした。
【ノートルダム大聖堂】
セーヌ河・シテ島にある世界遺産の一つ。
”ノートルダム”と言えば、私にとっては
フランス・ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』ですね。
ユーゴー原作の、せむし男の話です。
バラ窓、ガーゴイル、鐘・・・。
そういうものも目で楽しみつつ、
この大聖堂のクリスマス深夜のミサも経験してきました。
シテ島に在ることで、
俗世からさらに切り離された感のあるノートルダムでした。
【サント・シャペル】
13世紀にルイ9世が作らせたそうです。
キリストのが処刑されたときにかぶっていたとされる荊の冠が
聖遺物として保管されているらしいです。見られなかったけど。
「15のガラス窓に1113の場面によって
創世記からキリスト復活までの人類の歴史が書かれている」とのこと。
西日が射してる時間帯で、ステンドグラスがまぶしかった。
パリの宝石箱の名の通り。
【サクレ・クール寺院】
モンマルトルの丘の上に立つ白い寺院。
丘の頂きからパリ市内が一望できます。
サクレ・クールは観光ルートの中に入っているものの、
ミサに出席する人たちの信心深さは他の教会より強いものを感じました。
私は45分ほどミサを聞いていたのですが、
サクレ・ク-ルで聴くオルガンは
地の底の阿鼻叫喚の声のようなものも含めつつ演奏され
恐ろしい悲劇的なところから清らかなエデンのようなところまで
両方を感じられる音楽でした。
これは、ある意味、とてもリアルなオルガンだと思いました。
学生時代にここに来た時も、
ここにかなり長いこと座って音を聴いていた記憶があります。
ついでにモンマルトルの写真も。
他にも、幾つか訪れましたが、
やはりカソリックの人々の信仰の様子と
オルガンの音を知ることができた
この4つが印象的でしたね。
折を見て、
劇場や街を撮影してきた写真も
UPしたいと思ってます。