ミュージカル『シェルブールの雨傘』 | 小林香オフィシャルブログ「Caori Covayashi」Powered by Ameba

ミュージカル『シェルブールの雨傘』


日生劇場でミュージカル『シェルブールの雨傘』を観劇。


あの映画の舞台化ですから、

全編ほぼ歌。オペラ並みでした。


最後のシーン。

過去に愛し合った二人が、お互いに幸せな家庭を築いたあとの再会。

きっともう二度と会わないだろうという最後の別れ際の、

二人の無言のうなずきあいが素敵でした。


演出は謝先生。

先生の久しぶりの東宝演出ですから、私としては必見です。

謝先生、10年前とは全然違うダンスの魅せ方でのアプローチでした。

ビジュアルは先生の宝塚時代の「凱旋門」を彷彿とさせる展開で。

最後は希望のある明るい終わり方で、先生のメッセージを受け取りました。


客席は、原作映画をリアルタイムで観ていた世代の

男性が多かったのがビックリ。

音楽はミシェル・ルグランのままですから、

例の有名なテーマ曲がリフレインされるたびに

青春時代の恋が脳裏にプレイバックされていたことでしょうね。。。


終演後、来年ご一緒させて頂く、主演の井上芳雄さんの楽屋を訪ねました。

今秋の彼の主演舞台『組曲虐殺』での経験も活かした芝居作りをなさっていて、

それが両作品とも客席で観ていただけの私にも確実に感じられたんですよね。

さすが。。。  来年のお仕事、本当に楽しみです。


香寿たつきさんは、

シャンソンとか哀愁の漂う音楽が本当によくお似合いで・・・。

ANZAさんは本業のヘヴィメタルとは別世界の

”良妻賢母のファルセットヴォイス”で癒し系でした。

滝沢由佳さんは、切れ味鋭いシャープなダンス。

久しぶりに滝沢さんのダンスを拝見できて、楽しかった。

福永お兄ちゃんの大きな存在感のある踊りも。


楽屋受付にいつもいらっしゃる方が

「ベガーズ・オペラ、また帰って来てくださいね!」と言ってくださいました。

日生劇場で06年と08年に上演したミュージカルです。

そんな風に言っていただけるなんて、ほんと、嬉しかったです。。。