やっとノルウェイの森
ここのところ観たもの聴いたもの。
六本木のニューハーフ・ショー。
ドキュメンタリー番組を制作しているOさんと
某マネージャーのYさんの女性三人で。
『ミス・サイゴン』を稽古中に、カンパニーの仲間と歌舞伎町のニューハーフ・ショーを見学に行ったことがあるんですが、今回のショーの中身はもっと社会派でした。ショーというよりレビューに近いです。反戦とか世紀末頽廃とか。
観終わったあとは、麻布十番の焼き鳥屋「あべちゃん」でオヤジっぽく飲みました。
そして、シアタークリエの『ガス人間第一号』。
中村中さんが、話の核となる女性シンガーの役で出演されています。
中村さんは戸籍上は男性だそうですが、
『焼心者』という劇中ソングを歌う中村さんのパフォーマンスは
他の誰でもなくこの人がこの役じゃないとダメなんだよね、
と客席に思わせる、不思議な説得力のある存在でした。
『松谷卓コンサート2009』 @紀尾井ホール。
大変お世話になっているレコード会社のSさんの担当アーティストさんなので、
生で聴きたいなと思っていました。
同じレーベルの女性アカペラヴォーカルグループの”AURA”も出演。
スケジュールが上手くいったので、友人Hを誘って行ってきました。
紀尾井ホール。
駅からこのホールまでの道のりも好きだし、
夕暮れの坂の上にこのホールの明かりが灯っているのを見るのも好きだし、
なによりが音が・・・二階席で聴くのは初めてでしたが、二階もよく届きますね~。
松谷さんの代表作がズラリと並んだプログラムでした。
秋山ちえ子さんが毎年終戦記念日にラジオで朗読なさった『かわいそうなゾウ』のCDに、松谷さんが提供された曲も、生で聴くことができました。
ちなみにこの『かわいそうなゾウ』のCD、
英語で朗読したのはあのシンディ・ローパーですよ。
これもSさんの熱い想いで実現したCDで
レコードを通して同時代と未来の人のために働きかけているSさんは
尊敬する大先輩の一人です。
AURAさんの『トッカータとフーガ』、素敵でした。
家に帰って、アルバムを聴きなおしました。
そしてなぜか、村上春樹さんの『ノルウェイの森』を読み始めました。
15年前から読もう読もうと思ってた小説。 読了。
毎日心が刺激的で、
十月がもう少し長けりゃいいのにな、と思ってます。