カルティエさん
銀座の劇場に行ったついでに、
カルティエに入った。
腕時計を修理に出すためだ。
この数年間、一日も空けることなく毎日身につけていたので、
ついにベルトが壊れた。
左手が軽くて、ものたりない。所在なげだ。
私には物欲というものが、ほぼない。
時に、所有する・消費するという行為を、ちょっぴり罪深く感じさえする。
でも、カルティエの時計とモンブランのペンだけは、
自分のパーツのように大事にしている。
ものすごく、大切にしている。
これらは頂いたものだ。
この品に重ねられてきた、記憶と景色、感覚。
なにものにも代えがたし。
アニミズムじゃないけれど、そんな存在になりつつある、モノ。
はやくこないかな~。