前回はキャリア理論の中でもホランドの人格理論について見てきました。個性を職業選択と結びつけて考える点で、マッチング理論に近い考え方でしたね。
そこで今回は構造理論の最後、クランボルツの社会的構造理論について考えましょう。
クランボルツ先生は、キャリアは生涯学習によって形成されると言いました。
要するに、キャリア発達は学習経験の結果なんだ。
また彼は、仕事選びに影響するプロセスを4つ挙げました。
一つ目は、遺伝的要素と特殊能力(先天的資質)。
二つ目が、環境条件や出来事。
三つ目に、学習経験。
最後が、課題に対するアプローチスキル。
1番目と2番目は自分ではどうにも変えられない。
だから、キャリアによる意思決定は、主に3番目と4番目のプロセスで行われると説明したんだね。
編集後記
クランボルツ先生の理論で、名前からして意味が分からないのに有名なのがプランドハップンスタンスセオリー(計画的偶発性理論)だよね。
先生が言ったのは、大まかに次のようなことなんだ。
キャリア形成なんて、思わぬ出来事に左右されるもんだ。だから偶然は避けるんじゃなくて、最大限に活かす姿勢が大切だ。
更には、わざと(計画的に)偶然と出会って活用するために、①好奇心、②冒険心、③持続性、④楽観性、⑤柔軟性という行動特性を身に付けておくと良い、ってほどの意味。
本日のお言葉
今日はクランベリーチョコ、食べたい。(やばいぞジーニー)