2025年12月22日0時3分、
冬至を迎えました。
冬至は、太陽が黄経270度
山羊座0度を通過するタイミングです。
東洋的には、
陰が極まり陽に転ずる日。
ここから昼の長さが
徐々に長くなっていきます。
占星術的に見ると、
冬至は春分までの3ヶ月間を支配します。
この期間に、
今年収穫したものの中から
来年蒔く種を選定したり、
用途を広げるために
二次加工したりします。
冬至から来年の春分まで
どんな時間になるのか
一緒に星を読んでいきましょう。
上記は、
冬至を迎えたタイミングでの
星の配置=ホロスコープです。
ホロスコープの下の方に
星が集まっているのが
お分かりになると思います。
活発に外に出て活動するというよりは、
自分の内側を整える印象があります。
山羊座に入った太陽が在るのは、
学びや言葉、コミュニケーションという場所。
同じ場所に、
射手座の水星や金星もあることから、
今後の理想を掲げ、それに向けて
情報を集めたり、行動したりするような
時期となるでしょう。
“情報を集めたり、行動したりする”
と書くと、すごく現実的な印象ですが、
火の星座“射手座”の水星と金星なので、
もっと内側から湧き上がる情熱や衝動に任せて
情報を見聞きしたり、必要な人に会いに行ったり
するようなイメージです。
太陽のすぐ近くに火星も滞在しています。
火星は、実行力・行動力の星。
火星が在るのは、
家庭、家族、基盤、ルーツを表す場所。
家の中を過ごしやすいように整える
ということも考えられますが、
自分の基盤をコツコツと整えるような
イメージです。
同じ家庭、家族、基盤、ルーツの場所には
心を表す月、変容の冥王星が滞在していますので、
家族のことや自分のアイデンティティに関わることで
辛いことがあったり、
苦しく感じられることもあるかもしれません。
ただ、それは
来年蒔く種を決めるための、
もっと言えば、来年の実りを決めるための
一時の通過点です。
後から振り返った時に、
「あの時のあの経験があったから…」
と思い出されるような時間になるかもしれません。
日常や仕事、健康、ケア、奉仕を表す場所に
土星と海王星が滞在しています。
これらの天体と前述の太陽・金星・火星は
“手放し”や“葛藤”と呼ばれる配置を取っています。
日常を堅実に生きる自分と
理想や情熱を生きたい自分との間で
心が揺らぐようなこともありそうです。
描いた理想を、別の自分が
「それって本当に大丈夫?」と
横やりを入れるようなイメージです。
でも、今は
その揺らぎがあっても良さそうです。
1月19日に迎える山羊座新月は
非常にパワフルな星の配置で、
その頃には、自分の中で
進むべき方向性が定まったり、
モヤモヤがストンと腹落ちするようなことが
あるでしょう。
ですので、
今は変に気持ちを抑制せずに
自分の情熱や欲望に任せて
大きく理想を描く時です。
この期間は、
自分の視座を高める学びであったり、
実用性が高い学びに勤しむことで
何か今までになかった視点が得られることでしょう。
旅に出かけるのも良さそうです。
直接的に今の自分に役立たないことであっても
得られることがありそうなので、
興味があったり誘われたりしたものは
学んでみたり、出かけてみたりすると良さそうです。
そして、
常に優しさや労わることを意識すること。
人に対しても、自分に対しても。
冬至を過ぎると日はだんだんと長くなっていきますが、
まだまだ寒さが厳しくなる季節。
優しさと労わりをベースに、
春分に蒔く種を選定していただけたらと思います。
冬至の星読みは以上となります。
私個人的には、一年のスタートは
正月でもなく、春分でもなく、
この冬至だと思っています。
陰が陽に転じる日。
ここから陽のパワーがまた増していく冬至は
スタートにふさわしい日だと感じています。
ぜひ今年一年頑張ってきた自分を労い、
そして、自分の可能性に際限を設けずに
自由に来年の理想や目標を
描いてほしいなと思います。
おそらく今年最後の投稿になると思います。
少し早いですが、どうぞ良いお年をお迎えください。
エンパワメント・アストロロジー®
高橋カオリ
