喫茶店で出された水には季節を感じさせない不思議な力がある。


寒いとか暑いとかの概念を超えた何かを感じながら珈琲を注文した


わ。シングルオリジンもあるんだ ᐝ

ブレンド一択でない感じ、めちゃ嬉しい。

マンデリンを飲みたくなったけど、2秒後にモカに心変わりする、そんな心模様


ふらりと入った初めてのお店。前を通ったことはあったけど、なんとなくスルーしていた


心が変化を求めていたようで、投げた小石の波紋が足と心を一致させた。


あわよくば読みたかった週刊少年ジャンプはなかったけれど、なんと珈琲は私の好きなKONO式のコーヒーサイフォンだった。


ジャンプ以上の喜び、ONE PIECE読めなくっても泣かないもんね。


おそらくその逆のシチュエーションであってもほくほく喜んでいたと思う
そう、私は単純な女だからね


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待つ時間は素敵な余白。


心の目まぐるしさが二倍速、この時期はいつもそう。
生まれた感情も言葉も放っておいたらすぐ空に溶けいくけど、また違う何かに形を変えて降ってくる。

でもそれ以上に大切なものがあるからそんなものそっちのけで手と体を動かしている。 


かけがえなく愛おしき映えない日々。


玄関の靴の大きさに成長を感じ、
ごちそうさまの一言にじんわりしたものを感じる。


思春期に差し掛かっててハラハラするけどそれも成長と嬉しくなったり。



母であることは今の私にとっての大きな柱だ。だけどその柱を支えるには栄養つけなきゃ。それを与えるのもわたし。
 


そんな駆け抜けてる毎日に起きるほんの一瞬の小さな感覚は必須サプリみたいなもので、無いとやっぱり調子が良くない。



好きな感覚見つけては食べ、食べては吐き出すカービィ感を楽しむ


窓の外は降ったり止んだりの雨、
この中途半端さが今に絶妙に合ってる


気づいたら俺は夏だった と向井氏は歌っているが、私の場合、気づいたら私は夏だったと思ってる秋だった。、


意味不明な言葉も自由に駆け巡る。


あらゆる記憶のあらゆる時間の端っこ同士をギュインと合わせたような混沌に歓喜する



水滴の美しいウォーターグラスと脳内の透明少女が私を透けさせにかかる。


その一瞬の衝動と静けさに全力で酔う


瞬きで季節を越える


ロマンチックが止まらない

 

景色は音だし音楽は絵だし。
そのままのそれを感じる以上に感じすぎてしまい収拾がつかない。



そのとっ散らかった状態すら美しく感じるのは、きっと多分秋のせい。


水滴の細やかな一粒に想いを馳せてたらとうとう私は透明になっていた


一息ついてやっと目に入った分厚くてあたたかいおしぼり、そしてモカの気配


少し緩んだ心が丁度よくてなんだか時が止まりそうだった、そんな日。