先日外食に行った際に今後のアレルギーの伝え方に悩む事態があった。

 

会食で10人単位で食事に行った際に、店員の方からアレルギーの確認があった。全国的にも複数の店舗がある和食料理店であった。

 

自分は今までアレルギーは何もなかったが、数年前、食事摂取後に全身の皮疹が出現し、皮疹出現後10分で救急外来に駆け込んだが、呼吸困難、血圧低下(70/20mmHg)とアナフィラキシーショックに陥り、アドレナリン筋注+2nd attack確認の為に緊急入院となった事があった。

 

発症時にきゅうりやメロンを食べていた事と、以前からウリ科+桃、キウイ等を食べた後に耳の奥が痒くなる症状が気になっていた。

また、自宅で家族といたからよかったが、皮疹で顔が腫れて目が見えづらくなった事と、頻脈、呼吸困難によってふらついていて、自分で救急車を必ずしも呼べる訳ではなく、状況が悪ければ死んでいたかもしれない、という経験からその後から飲食店でアレルギーを聞かれた場合にはウリ科、と答える様にしていました。

 

実際、自分1人食事が出るタイミングが異なったり、特別な対応をしていただいて恐縮する時も多々あるのですが、アナフィラキシーショックの怖さを身をもって体験している事と、何より発症した時に、エピペンは手元にあるものの飲食店の方々に迷惑をおかけする事になる為、聞かれた時には自分と周りの人を守るために伝える事にしています。

 

先日伺ったお店ではいつも通りウリ科がアレルギーなので外せるものは外して欲しいと伝えた。5分後に店長が遥々やってきて、「ウリ科は飲食店のアレルギー表示義務には無いため、対応できかねる」という内容の事を言われた。今まで他の飲食店で普通にお伝えして普通に了承頂いていたため、法律で策定されている事がある事を知らなかった自分が悪いのだが、後で調べると食品表示法で28項目が決められており、そのうち8項目は表示義務、その他20項目では表示を推奨する、と決められている様。

 

対応できかねる、と言われたらそうするしか無いので、わかりました。とだけ伝えたところ、「なので、出汁や煮汁等食事に入り込んであったとしても責任は負いかねますのでその点はご了承いただけますか。」と言われた。「明らかに入っているのは除けますか?」と確認すると、「ウリ科は対応する義務が無いため、責任は負いかねます」の一点張り。店員にはいつも必ず敬意を持って優しく対応しているつもりであったが、その時は対応に困ってしまい「ではそのまま出して大丈夫ですよ。」と答えたが、「何かあっても当店では責任は取れませんので」と言われてやりとりは終了した。

 

結局一品目の刺身についてるきゅうりは取り除かれてきたが、天ぷらの南瓜は普通に出てきて、その次に漬物のきゅうりが出てきた。

 

この様な場合、ウリ科は対応が必須な項目では無いため、可能な努力はしますが、責任は取れません、ご了承下さい。で終わらすか、アレルギー対応をしっかり行うかの二択な気がするのだが、4回も5回も同じ事を言われると、アレルギーがあるなら頼むな、てかそもそも店に来るなよ、と言われている様な気がしてきて、なんとも言えない様な気持ちになった。

 

過剰に気を使われるお客様ファーストでの対応も困るが、飲食店におけるアレルギー対応は飲食物提供における優先度が1番高い事項では無いのか、と疑問であった。

 

今までウリ科と伝えてきゅうりを外してくださっていた飲食店の方々のサービス精神に感謝しつつ今後どの様に伝えていくべきか、少し頭を悩ませる会食であった。エピペンは持って移動しているものの、実際にアナフィラキシーショックは本当に怖かったので。。。