さあ「美しい人」もシリーズ最終回になってしまいました。
当初はハーブについてだけ語ろうと思っていましたが…
「ハーブよりドラマに夢中になってますよね!!」という声が聞こえてくるようです。
すみません…
ドラマの中であまりにも上手くハーブを絡ませている脚本家「野島伸司」のマジックにすっかりハマってしまいまったんです。
ハーブと田村正和を掛け合わせたのも素晴らしい…✨
こんなにハーブの似合う紳士って今いるだろうか?
今、こんな哀愁を漂わせる男性はいないなあ…
はいはいはいはい本題ですよね。
さて最後のハーブはダンディライオン。
そう。
たんぽぽ。
セイヨウタンポポです。
タンポポコーヒーって聞いた事がありませんか?
ノンカフェインで、母乳の出もよくなると言われ、妊婦さんにも人気のコーヒーです。
女性に優しいと評判のこのハーブがこの物語の最後をどう飾ってくれるのでしょうか?
さて物語を追いましょう。
みゆきは村雨を殺そうとしたが、逆に彼の凶弾に倒れてしまう。
みゆきは京助の手術で一命ををとりとめるが、祥子に似た顔でいる事にたえられなくなる。
元の顔に戻して欲しいと京助に懇願する。
京助の心が祥子に戻ったと知ったから…
京助はみゆきの元を離れると決心して、最後にみゆきに会いに行くシーンで最後の京助のウンチクタイムが始まる。
「ダンディライオンはインディアンの民話の中では、太陽に似せて作られたものとされている。南風のシャワンタゼーは、ある日、野原の中で黄色い髪の少女と出会い、一目で恋をしてしまう。しかしある朝、いつものように彼女に会いに行くと、そこには別人のような彼女の姿があった。北風が無残にも彼女を老婆のような変わり果てた姿に変えてしまったんだ。灰色の綿帽子を被った哀れな少女…シャワンタゼーは失意の深いため息をついて、白い髪を遠くへ飛ばしてしまった…それから季節が変わると、再び黄色い髪の少女をたちを目にすることはあっても、初めて会った彼女はどこにもいない。シャワンタゼーは再び孤独の中で、彼女を想いため息をついている。
私はシャワンタゼーのようにはなれなかった…いつしか孤独に耐えられず、君と言う別の黄色い髪の彼女を…いずれ来るだろう彼女の苦しみに気づきもせず、私は…私は…」
ここで哀しい別れをして終わり…
にはならず、もう一山ありました!
ここから2人の男のすざまじい最期の戦いに突入!!
村雨は京助に銃を渡し
「俺を撃つか、俺がみゆきを撃つかどちらかを選べ」と京助に迫る。
しかし、争いごとを避けて生きてきた心優しい京助には耐えがたい究極の選択なのだ。
彼は愛の為に戦い立ち向かい…
そして壊れてしまった。
そしていよいよラストシーン
みゆきは新たな土地へ旅立とうとしていたが、京助の娘の圭子に父に会ってくれと頼みに来ます。
だれとも口を利かなくなった京助‥
しかし、みゆきをみたとたん反応するんです
「おかえり、祥子」と。
「バックを持ってどうしたんだい?又演奏旅行だね…」と哀しそうな顔をする京助。
その瞬間、みゆきは決意したのでしょう。
京助に愛を返していく事を‥
みゆきは、もうどこにもいかないと京助に答えます。
何度も黄色い髪の少女になって蘇り、
繰り返しあなたを愛するわ。と、、
自分を愛してくれた真実を受け取り、
彼の為に生きる決心をしたのだ。
泣いた!
そしてある意味ハッピーエンドな事に胸を撫で下ろしました。
全10話で10種類のハーブが物語を彩り、匂い立つようなドラマでした。
あの頃はまだ、ハーブが今ほど身近では無かったと思います。
しかし、私たちの記憶にハーブには色々な効能がある事を刻みつけてくれたのではないかと感じます。
例えばこんなシーンで‥
京助がコーヒーを飲んでいて、娘に珍しいと言われる。
これだよと彼はテーブルの上のタンポポを指差す。
「日本のたんぽぽと少し違う。別名がダンディライオン。
葉っぱがライオンの歯のようにギザギザしているから…」
これで私は何となくタンポポはコーヒーになると頭にインプットされたのだと思います。
ハーブをオシャレに感じるのは田村正和さんのせいかもしれませんね。
皆さま、グダグダの「美しい人」にお付き合いくださりありがとうございました。
もしこのドラマを観る事が出来る機会があれば是非観てください。
透き通るような香りを感じる事ができますよ。