「何というか・・・実は、大学時代から飲食店業界に就職したくて活動してたんだけど、すべて落ちて今の会社に就職したのね?

で、洋服も好きだし頑張ろうかなって思ってたんだけど・・・やっぱり飲食店の夢ってあきらめきれなくて・・・。」


確かにダーリンは、大学4年間マクド○ルドでアルバイトしていた。

その後、今のGMSに就職して洋服を扱う部門に配属になった。

しかし、入社しばらくしてから喫茶店で密かにアルバイトを始めた。

それは私と結婚してからも辞めず、未だに続けていて、もうすぐ7年になる。

パチンコ代を稼ぐために副業しているんだとばかり思っていたけれど、どうやら飲食店で働くのが好きだったからだったのね。



「本職も楽しかったけど、最近はお客さんも来ないし、売れないし・・・やりがいを感じられなくなって・・・。

不況になって、人間何を削るかと言えば洋服代だと思うんだよね。

古くても死ぬわけじゃないし、少し我慢すれば何年だって使えるし。

ウチみたいなGMSと同じ値段でもっとイメージの良いファストファッションなんて腐るほどあるし

で、価格を競合同士でどんどん下げ合って品質の悪いもの作り合って、さらに売れなくして・・・

何のために仕事してるんだろうな~って思うよ。


当然利益だって出ないから、部署も店も会社もやばくなって・・・。

確かにクビにされないかもしれないけど、この先こんな後ろ向きな気持ちで働くのは、辛いなって思ったんです。

定年65歳まで30年ですよ・・・。



でも、喫茶店の方は・・・アルバイトだからかもしれないけど、7年経っても楽しいしやっぱり忙しいしやりがいがすごくあるんだよね。

できれば、そっちの方向に進みたいんだよ」



ダーリンの考えが、単に「逃げ」だけでないことがわかって、ちょっと安心した。

今まで「定年まで出世もせず、異動もせず、今のままでいい」と言い続けて来たダーリンが、初めて夢というかやりたいことを語ってくれたのもちょっと嬉しかった。