両親の仲を良くしたい!自分の父母、不仲の夫婦のために子どもができることは何? | 大切な人と本当の関係を築く 週一回のLove Philosophy


こんばんは!

今週末も
『大切な人と本当の関係を築く
週1回のLove Philosophy』

にお越しいただき
ありがとうございます。

先月から
withコ ロ ナ社会の人間関係についての記事を
続けて書いていますが、
今週はリクエストをいただいた
記事をお届けしたいと思います。

(また来週は
「withコ ロ ナ社会の人間関係」の記事を
予定しています)


リクエスト記事のテーマは
「両親の夫婦仲」です。

とてもわかりやすい文章で
メッセージをいただいたので
いただいたご相談記事を
一部掲載させていただきますね。


「両親は戦後生まれ・70代です。

子供時分の頃から仲が悪く、
(最近では)外出も減り、
上手くいっていない部分が、
より顕在化しています…

客観的・端的に見て、
お互いの言いたい事や
伝えたい事のズレと誤解、
世代的に気持ちを伝え合うというのが
難しい様に見えます…

♦︎母→
言葉を額面通り・真に受けやすく、
広告・勧誘商法に、
お金を散財してしまう。

父や私の言葉より、
赤の他人に重きを置いたり
信頼してしまう所…

♦︎父→
母に対する寛容さ・甘さが、
悪政禍で激減

世代的に、
気持ちや素直な思いを言えず、
母の短所(家事に時間が掛かる)を責めたり・
馬鹿にする形で言う・
戸籍年齢を気にしているのに、
わざと母の干支を口にする所…


他人は変えれないし
夫婦仲は、2人が育て築くものと、
吉良さんの記事から
学ばせて頂きました。

ただ、人情・子供心としては、
実家に寄った際に、
苦しく・辛く感じます。

記事から教えて頂いた、
知恵をお借りして、、、

“お互いに自由で、
楽しく過ごした方が、
よくない?"

“(母が朝が弱い事を
父が毎度、責める・批判したので…)

母は、朝が弱い・苦手だから、
勘弁して貰えないかな?"

夫婦仲の仲裁や調停を
している様で疲れるとも、
感じるのですが…

残りの人生も、両親が少しでも、
仲良く・楽しく・幸せに過ごして欲しいと、
願う自分がいます」



最後の文章を読んで、
ご両親の幸せを願う気持ちが
伝わってきました。


自分自身の夫婦関係を良くするにも
多くの努力が必要な中、
両親といえど
自分以外の夫婦の仲を良くすることは
もっと難しいことだと思います。

私自身、もう10年以上、
カップルや夫婦の仲を良くするためには
どんなことができるかという
情報発信をしているので、
他の夫婦を想うあまり

「仲良くなれば
毎日幸せに過ごせるのに」

と感じること、
とてもよくわかります!


もしかしたら
本人たちにとっては
もうどうでもいいことで
自分がお節介なだけの時も
あるのかもしれません。

しかし、そうは言っても
不仲な人たちは
実際に気分良く過ごせてはいませんし
仲良くできたら人生そのものが
良い方へ変わるのは
事実だと思います。

まず、このメッセージを読んで
はじめに思ったことは、
ご両親は不仲かもしれませんが
ご両親想いの
良い息子さん(メッセージを下さった方は男性です)を
育てましたね。

本当に仲が悪くてめちゃくちゃな家族は
子どもも愛想を尽かして
一度家を出ると
実家を避けるようになるものです。

間に入って仲裁をするどころか

「残り短い人生、
両親に仲良くしてほしい」

という希望さえ
持てなくなるものです。

ですからその点、
このご両親はしっかりと
家庭を築かれたのではないかと
思います。

逆に考えると
この「家庭」を築き、守るために
あまり仲良くない夫婦関係を
我慢してきたのかもしれない、
とも考えられます。

もしそうだとしたら
お二人の目標は
両親想いの素敵な息子さんを
育てたことで
達成されたのかもしれません。




相談してくださった方は
ご両親の性格もよく見て
問題の原因となりそうなところを
ちゃんと理解していらっしゃいます。


そうですね。

確かに、戦後生まれの
ご夫婦でしたら
面と向かって想いを伝えたり
たとえ心の中で想っていたとしても
感謝の気持ちや愛情を言葉にして
伝えることが苦手な方は
多いでしょう。


気持ちを伝えることが難しいとなると
長い夫婦生活の中で
何か許せなかったことや
傷ついたことがあったとしても
それを相手に伝えることなく
何年も胸の内に秘めてきたことも
考えられます。


熟年離婚をされる方の中には
もう何十年も前に
浮気されたこと、
傷つけられたこと、
あるいは助けてほしい時に
助けてもらえなかったことなどを
許すことができずに
離婚される方もいます。


ですから、もしかしたら
不仲の背景には
相談者さんが知らない
遠い昔の出来事があるかもしれませんし、
もし思い当たるようなことがないとしても
何十年と積み重ねてきた夫婦生活が
あることは事実ですから、
今、目に見えることだけが
不仲の原因の
全てではないと思います。


これも逆に言ってしまえば、
胸に内側に
「積もりに積もった不満」や
「許せない何か」
がない限り、
相手のちょっとした失敗や欠点は
(朝早起きするのが苦手、など)
大目に見ることができるとも
思うのです。


過去の大きな不満は
今の小さな不満を
何倍もの大きさにします。


長年の結婚生活の中で
どんなところに不満を持ってきたのか、
そこをお互いが腹を割って話し合い
相手の不満を受け入れて

 

「そうだったの。

嫌な思いをさせて

ごめんなさいね」

 

と認めることができれば
お互いにもう少し
優しくなれると思うのですが
それは相談者さんもわかっているはずで、
これができたら苦労しませんよね。


とにかく、

 

「相手のために自分を変える」

 

ということはとても難しいことで

 

「相手が変わってくれたら
自分も変わる」

 

と思いがちなのが、
私たち人間です。


お母様の
お金を散財してしまう点、
お父様の
短所を責めたり
馬鹿にする形で言う点は
ご両親が身につけてしまった「癖」なのかもしれません。

「癖」を変えることは難しいですが
新しくもっと良い「癖」を身につけることで
古い癖がなくなっていくこともあります。

今ある考え方の癖、言い方の癖を
もっと良い癖に入れ替えることができれば
少しは良い方向へ
変えていくことができるかもしれません。


たとえば、相談者さんが
「お父さんのこういうところが
いいところだよね」
「お母さんはこういうところはあるけれど
でもこういうところがいいお母さんだよね」
と褒める、認める、許す考え方に
ご両親を誘導することは
できるでしょうか。

もちろん、一緒に住んでいないと
なかなか機会は少ないかもしれませんが
身近な人の口癖や考え方は
うつりやすいものです。


「夫婦仲の仲裁や調停を
している様で疲れる」

そうですよね。

でも、
相談者さんの存在が
きっとご両親には
励みになっていることでしょう。

イライラしている人の近くで
できる一番良い策は
自分まで一緒にイライラしてしまわないこと。

「そんなこと
大したことじゃなくない?」

「そんな小さなことで
気持ちを乱していたら損だよ」

と、ニコニコ、おおらかな気持ちで
言ってあげるのはどうでしょう。

特に「損するよ」
という言葉は効果的だと思います。

損をすることは

誰にとっても嫌なことですからね。

 


私自身も子どもの頃から
両親の仲をずっと気にしてきた
一人です。

私の母が父に嫌な言い方をされて
落ち込んでいる時
「気にすることないよ」
「きっと、イライラしてて
そういう口調になっただけだよ」
と言葉をかけるだけで
母の落ち込みにブレーキがかかります。

小さな言葉でも
そばにいる人間の言葉は

絶対に影響します。

ご高齢のご両親だから
今すぐにでも仲良くなって欲しいけれど

 

でもやっぱり

仲良くなるには

時間がかかるもの。

 

気長に、少しずつ、
良い方向に変わっていくことを
願っています!

 














(c)M.Kira 2021