子どもとリモート。画面の向こうの友達と遊ぶのは難しい?祖父母とリモート対面で母親が困ること | 大切な人と本当の関係を築く 週一回のLove Philosophy

こんばんは!

今週も
『大切な人と本当の関係を築く
週1回のLove Philosophy』

にお越しいただきありがとうございます!

毎週末、人間関係や、恋愛・夫婦関係について
色々な角度から考える記事を
お送りしています。


昨年からの新型コロナウイルスのために
変わってしまったことの1つに
家に人を招くことが
ほとんどなくなってしまったことがあります。


我が家は来客が多い家で
常に子どもたちが友達を呼んだり
お泊まり会を開催したりして
賑わっていました。


私自身も友人を招いたり
夫もまた友人を招いて家族ぐるみで一緒に
食事をしたりするライフスタイルだったのですが
ここ一年、それがほとんどなくなってしまい
家では静かな時間が流れています。


これはすごく寂しいなと
実感しています。


特に大人の自分はまだしも、
子どもたちがコロナ感染を避けるために
友達と遊ぶ楽しみを諦めたり
あれダメ、これダメと規制をかけられてしまうのは
ストレスが大きいのではと思います。


小さなお子さんのいるお母さんもまた
感染対策のために人と会えず
子育てをしながら
孤独を感じているのではないかなと
心配です。


子どもが小さい時は
ママ友達同士、
一緒に子どもたちを遊ばせたり
ご飯を食べたり
子育ての情報交換をすることが楽しいですし
何より、育児の息抜きになります。


今は寒い季節で
多くの地域で外遊びは難しいですし
(風邪でも引いたら
コロナの疑いも出て面倒なことになりますものね)

図書館や屋内施設なども
感染対策のために奨励されず、
家の中で子どもとお母さんが
毎日長時間一緒に過ごしていると
だんだんとストレスも溜まってくるのでは
ないでしょうか。
 

 


大人はリモートで仕事できても
子どもが画面を通じて
ほかの子どもと遊ぶことは
とても難しいです。


私の子どもたちも小さかった頃
外国にいるおばあちゃんや従兄弟や友達と
スカイプでテレビ電話をすることが
よくあったのです。


スカイプでテレビ電話をするとなると
おばあちゃんをはじめ
大人たちはテレビ画面で会って
話すことを楽しみにしているのですが
子どもたちは
「え〜、また〜?」
と退屈で嫌そうな反応。


実際に一緒に遊んだりご飯を食べたりするのとは違って
画面の前で、画面の方を向いて
話したり質問に答えたりなんて
小さい子どもたちにとっては
正直つまらないことなんです。


「ほらこっち(画面)向いて
お顔見せてちょうだい」

「レゴで作ったそれ
こっちに向けて(画面)見せて」

「クリスチャン(同じ年の親戚の男の子)の
新しい自転車よ!
ほら、こっち(画面)よく見て」


大人は楽しいのですが、ね。


子どもは
新しい自転車、自分も触りたいわけです。


本来なら
近づいて触って

細かいところまで
どんな風なのか探って
その新しい自転車のタイヤのゴムの新しい匂いを感じながら

新しいカラフルな塗装に目を奪われながら

ちょっと乗らせてもらってその自転車がどれだけ素敵か

全身で感じるのが

子どもたちの遊びです。

 

リモート 子ども

子どもたちは本当に楽しんでいる時
大人があれこれ指示しなくても
いつまででも興味を失わずに
人と関わり続けますが
こんな画面での繋がりにはすぐに飽きてしまって
自分たちの世界の遊びに戻りたがります。


レゴで作った力作も
画面の向こうから

 

「わ〜すごいね〜!」

 

と言われるのと
実際にその場でそれを大人が手にとって
色々な角度からまじまじと眺めながら

 

「上手に作ったね〜」

 

と言われるのでは
子どもたちにとって響くものが違うのです。

 



今は私の子どもたちも大きくなったので
普通にスマホやパソコンの画面を通して
遠くにいる人たちと楽しく会話ができますが

子どもたちが小さかった頃、
私自身もまた
どうやったら子どもがちゃんと画面の方を見て
画面の向こうにいるおばあちゃんと会話をしてくれるか
(1度きりの場合や始めの数分はいいのですが
すぐに興味がなくなってしまうので)
苦戦していました。


画面を通して
長時間お話しできる子どもも中にはいますし
性別については必ずしも絶対ではありませんが、

特に男の子には
あれこれおしゃべりすると言うより
どちらかというと
一緒に何かをする方が得意な子が多い気がします。


男の子のお母さんたちには
家で一緒に過ごしていても
「うちの子、全然話さないんです」
と言う人がたくさんいるのに、
ましてや画面を通して
「さあ、画面に向かって何か話して」
なんて、ハードルが高すぎます。


周りの大人も
できればそんな子どもたちの自然な姿を理解して
画面を子どもたちに強要しないで
画面の向こうから

そっと柔らかく温かく見守ってあげられるといいですね。

 

そして

今は画面でしか会えない人とも

コロナが収まったら
また子どもたちに

本当の関わりの場面を作ってあげられますように。

 

 

ちなみに我が家の子どもたちのおばあちゃん(私の姑)は

子どもたちが飽きて画面の前から去ると

残念そうではありましたが

 

「子どもだから仕方ないわね」

 

といつも笑ってくれたので助かりました。

 

それでも母親としては

「おばあちゃんが会えるのを楽しみにしていたんだから」

子どもたちを何度も説得しようとしましたが、

これが、

画面の前で孫に会いたがっているのが

子どもの態度に理解がない祖父母だと

母親にとってもストレスになることは間違いありません。



ところで余談ですが
欧米の家の中は土足で過ごすので
我が家の子どもたちは
パソコンの画面から見る外国の親戚の子どもたちを

「わあ!家の中に自転車入れて
家の中で自転車に乗ってる!
うちも家の中に自転車入れて遊ぼうよ〜」

と羨ましがることがありました。


画面を通しても

カルチャーショックは確かにあるようです。


画面の向こうの相手と
一緒に遊ぶのは難しくても
子どもたちの目と
違うものへの興味のアンテナは
しっかり働くのですから

子どもの力はすごいものです!












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