大切な人と話したことがある?「子どもの頃の宝物」〜私が子どもの頃の宝物を卒業した日のこと〜 | 大切な人と本当の関係を築く 週一回のLove Philosophy

こんばんは!

今週も

『大切な人と本当の関係を築く週一回のLove Philosophy』

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8月になりましたね♪

 

今年はこれからようやく夏本番というかんじです。

 

これからはコロナはもちろん、熱中症や夏バテにも

注意しなくてはいけませんね。

 

 

 

さて、今日は新しく

「大切な人と話してみたいこと」というテーマで

「子どもの頃の宝物」について

書いていきたいと思います。

 

 

 

小学生のときに

学校で

 

「皆さんの宝物は何ですか?」

 

と先生に聞かれて、発表したり

作文を書いたりした覚えはありませんか?

 

 

家族や友人といった「人」は、なしで

あくまで「物」で。

 

 

そういえば小学生の頃の宝物って何だったんだろうと

考えていて思い出しました。

 

 

価格的な価値はないのですが、

私はかわいいデザインのノートを集めていました。

 

 

ほとんどは、ふつうの文具屋さんで売っている

100円から150円くらいのノートで

中には300円くらいするような大人っぽいノートも

混じっていました。

 

 

何年も集めていたので、

12冊から15冊くらい持っていて、

気に入ったノートは使わないで

中身が真っ白のまま、ずっととっていました。

 

 

勉強机の、一番上の広い引き出しを開けると

そこには2列に分かれて重なった

たくさんの新しいノートが入っていました。

 

 

一番好きなノートと二番目に好きなノートは

最前列に並べて、

その後ろに三番目に好きなノート、

四番目に好きなノート、・・・と

順に重ね、

新しいノートが手に入ると、

そのたびに「好きな順番」を見直して

並び替えていました。

 

 

そうして、使うノートが必要なときには

そこに重ねてある一番後ろのノート、

つまり順番的に一番お気に入りではないノートから

使うのでした。

 

好きなノートは絶対に使わず、

引き出しを開けるときも

触って傷がついたり折れ曲がったりしないように

気を付けていました。

 

 

 

勉強机に座ると、よく引き出しを開けては

好きなノートをながめていました。

 

一番上に好きなノートが並んでいるので、

引き出しを開けてそれを見るだけで

幸せな気持ちになれたのです。

 

 

 

ところがある日、

学校から帰ってきて引き出しを開けると

最前列にあるはずの

一番目、二番目にお気に入りのノートが

ありませんでした!

 

 

「どうしたんだろう!?」

 

私は真っ青になって

母のところにとんでいきました。

 

 

するとその日、親戚か誰かが

小さい子を連れて突然家を訪れたそうで

急なことだったので、その子どもにあげるものがなく

私の部屋に何かあげられるようなものがあるか

探したとのことでした。

 

 

「新しいノートが山のようにあるんでしょう。

1、2冊くらい、いいじゃない」

 

 

と母は何でもないことのように言ったのですが

私はそのとき大泣きしました。

 

 

私はあまり我がままを言わない子どもだったので

急に私が取り乱してワーワーと泣いたことに

母もびっくりしていました。

 

 

「よりによって一番大事な二冊をあげるなんて!

 

その後ろにあるものだったら

全部あげてもよかったけど

あの2冊は一番大事な宝物だったのに!!!」

 

 

そんなことを言って泣いても

母はもうどうすることもできません。

 

 

私もそれらのノートが

どこで売っているのかもわからず

(近所には売っていないものでした)

インターネットも無い時代だったので

調べることもできず

 

「またどこかで売っていたら

買ってあげるから」

 

と母になだめられたものの、

もう二度とそれらのものは手に入らない気がして

泣き続けました。

 

 

価格にしたら合計500円にも満たない2冊のノートが

私にとってはそんなに大事な宝物だったのです。

 

 

その後も同じノートが

手に入ることはなく

引き出しを開けるのももう前ほど楽しみでは

なくなってしまったのですが、

 

一度だけ学校で、同じノートを使っている女の子を

見かけました。

 

 

その女の子とは一度もいっしょに遊んだことは

ありませんでしたが、

その女の子のことは知っていました。

 

 

正確に言えば、誰もがその子のことを知っていました。

 

 

その女の子は少し前に

幼い弟を事故で亡くした子でした。

 

 

 

その女の子が、私の宝物だったノートと

同じノートを持っているのを見て

 

私は、自分の中で何かがサーッと冷めていくのを

感じました。

 

 

本当に大事な宝である家族である

小さな弟を亡くした彼女を前に、

自分の宝物への執着が急に子どもっぽく思えて

恥ずかしくなったのです。

 

 

もう、あのノートを見ても

自分もほしいとか

うらやましいなどとは

一切思えませんでした。

 

 

私がノートをなくしたくらいで

あんなに悲しかったのなら、

あの子は弟をなくして

どれくらい悲しかったのだろう・・・

 

 

私がノートをなくしたくらいで

あんなに泣いたのなら

あの子は弟をなくして

どれくらい泣いたのだろう・・・

 

 

大切な兄弟を亡くすという

想像もつかない恐ろしさに、

家に帰って、自分の妹がいることにホッとして、

それからノートを集めなくなったような気がします。

 

 

 

ちなみに、第一生命保健相互会社が平成20年に行った

アンケートによると、

「小学生の頃の宝物」は

女の子では文房具が第四位。

 

 

私以外にもノートやペンを集めていた女の子が

たくさんいたようです♡

 

 

女の子の宝物では

一位と二位は、人形とぬいぐるみだそうです。

 

 

そして男の子の宝物、

一位は野球グローブ!

 

 

このアンケートを読んで

男兄弟がいなかった私は

 

そうだったんだ!

グローブが男子にとってそんなに大事なものとは

知らなかったな〜と

 

驚きました。

 

 

 

皆さんの子どもの頃の宝物、

皆さんの彼、彼女や、夫、妻、

そして友人の子どもの頃の宝物は何でしたか?

 

 

たまには大切な人とそんな話をしてみると

意外な驚きがあるかもしれませんね(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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