600万円あれば死んだペットの代わりが手に入る?ペットロスの悲しみとクローンペットの存在を考える | 大切な人と本当の関係を築く 週一回のLove Philosophy

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先週だったでしょうか。

 

新聞で「クローンペット」のニュースが

取り上げられていました。

 

 

愛犬や愛猫が死んで悲しむ飼い主のために

中国の企業がペットのクローンを作って販売しているそうで

そのビジネスが注目されているようです。

 

価格は約600万円。

 

高級車一台分の料金で

死んでしまったペットとそっくりなペットが手に入るのは、

それなりに収入のある人にとっては

全く高くはなく、むしろ安いのかもしれません。

 

 

「ついにきたか!」

 

と多くの人が思ったのではないでしょうか。

 

私もそう思った一人です。

 

 

いつかはクローン動物が

当たり前になる世の中がくるのではと

どこかで感じていた人も多いはず。

 

 

漫画家の手塚治虫さんは何十年も前から

クローン動物について漫画の中に取り上げていましたが

(あらためてなんと進んだ人だったのかと驚きますね)

それはクローンが研究として行われていた頃のファンタジー。

 

 

今回のニュースのショックなところは

クローン動物がいよいよ商売になってしまったこと。

 

どこにでもクローン動物がありえる

現実の世界になってしまったこと。・・・です。

 

 

わかっていることによると、

これまでに犬が50匹、猫が4匹作られているそうで

海を越えた隣の国である日本からも

依頼があるそうです。

 

依頼はこれからも増え続けることが見込まれているので

クローン動物はどんどん増えていくことが

予想されます。

 

 

また、同じ中国では

今まで難しいとされてきたサルのクローンも成功していて

この先、技術的に人間もクローン作製できるようになるそう。

 

ただ、人間のクローン作製は日本だけでなく

他の国々でも法律で禁止されているので

今のところ、

クローン人間は存在していない(はず!)ようです。

 

 

人間のクローンは駄目、という決まりがある一方、

ペットのクローン作製については

規制がほとんどないようですが

こんなふうに

すでにクローンペットが出回っている現状を考えると

「規制ができる前に一歩先に進んでしまった」

と言ったほうがいいのかもしれません。

 

 

当然ながら、このペットのクローン作製については

賛否両論に分かれて厳しい批判もあるようです。

 

 

私も反対です。

 

 

愛するペットを失う悲しみは

何度も味わっているから

痛いほど共感できるけれど・・・

 

 

でもその命はこの世の中に、

前にも後にもたったひとつしかないからこそ

命の尊さを実感できるものだと思うのです。

 

 

クローンで作られたペットは

見かけだけでなく、性格も同じだそうです。

 

 

たとえば

「ちょっと人見知りで

知らない人にはワンワン吠えるけど

飼い主だけにはしっかりなつく柴犬」

 

をクローンしたとしたら、

 

「毛色も大きさも同じ、目の形色も同じで

ちょっと人見知りで

以前の犬と同じ鳴き声で知らない人にワンワン吠えて

飼い主だけには忠実な柴犬」

 

が手に入るということです。

 

 

見た目にはまるで以前と変わらない

大好きな愛犬との生活が

戻ってくるのかもしれません。

 

 

でもそのペットの命は・・・?

心は・・・?

 

 

というと当然違うはずです。

 

 

クローン作製しても

死んだペットの命が戻ってくるわけではなくて、

新しい犬は真新しい命と心を持っているわけで

どんなにそっくりでも、

同じ生き物ではありません。

 

 

前のペットが

「失うことに耐えられないほど愛しい存在」だったのは

そのペットと築いた関係、

過ごした時間が価値あるものだったからでしょう。

 

 

どんなにペットロスに苦しんでも、

いつのまにか時間とともに

他の違う生き物を新しいペットとして迎え入れたり、

だんだんと真新しい誰かとの間に

想像もしなかったような大きな愛情が芽生えることがあるのも、

私達が生きている間に体験できる、

もっとも素晴らしいことのひとつなんじゃないかと

私は思います。

 

 

悲しさを紛らわせるのはとても難しいこと。

 

もう一度ゼロから愛のある関係を築くのも

難しいこと。

 

でも難しいからこそ、

 

代わりがないからこそ、

 

精一杯大事にしなければならないということを

私達は生きながら学び、感じるはず。

 

なくして悲しみが続くからこそ、

それが価値あるものだったということを

嫌というほどわからせられるのだと思います。

 

 

ペットロスで辛い思いをしている人は

クローンペットに救われるかもしれないけれど

 

仲間や家族の生と死を見つめる宿命は

すべての動物に与えられた試練。

 

この試練を600万円と引き換えに

パスしてしまうようでは、

人間が将来、生命を大事にできなくなることにつながるのではないのかな、と

考えてしまうニュースでした。

 

 

 

 

 

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