さっき、病院から戻りました。

 今日は、病院の帰り、どこにも寄らなかった。

 なぜなら、頭が真っ白だったから…

 いや、頭髪じゃないですよ。
 思考がって事。

 もう、映画ファンなら、既知の事で、今更感が否めないけど、デニス・ホッパーが死んだ…と、今日、精神科の先生に教えてもらった。

 ネットでニュースも見ていない、今日この頃、そういえば、アメブロの上でスクロールしている所で、デニス・ホッパーの名前を見かけた記憶がある。
 クリックし損ねたけど、あれは、このニュースだったのか。

 以前の記事でも書いた通り、俺はデニス・ホッパー監督・脚本・主演の映画「イージー・ライダー」が大好きで、その影響も相当受けている。

 更に、俺の中での歴代映画ナンバー1に輝き続けている、「地獄の黙示録」では、ちょっとイカレちゃっているフォトジャーナリスト役で、主演のマーティン・シーンを喰っちゃうぐらいの存在感のあるキャラを演じていた。

 1994年のキアヌ・リーブス主演、ヤン・デ・ボン監督の大ヒット映画「スピード」でも、かなりいっちゃっている犯人役が印象的だった。

 すげー好きな、役者さんだった…

 俺、好きな女優って居ないけど、好きな男性俳優は沢山いたりする…いや、変な誤解はしないように!

 で、俺はデニス・ホッパーの死を全く知らず、今日、診察が終わって…診察って言っても、近況報告や、最近の様子など、世間話的な感じ…席を立とうとした時

「あ、そう言えば、デニス・ホッパー、死んじゃったね」
 と、先生が言った。
「え…うそ…デニス・ホッパーが…」
 そこで、言葉を失った俺は、膝からは崩れなかったが、椅子に再び座ってしまった。
「マ、マジですか…」
 それを言うのが精一杯。

 先生とは、良く俺のすきな映画とかの話もしているので、俺がイージー・ライダー好きだって事も、デニス・ホッパーが好きだって事もしっているので、当然、俺が知っていると思って言ったのだろうが、どっこい、俺は時事ネタ音痴、知るはずも無かった。

「え?え?知らなかったの?」
 たじろぐ先生www

 そりゃそうだろう、普通なら知ってるもんな。

「全く知らなかったですよ…デニス・ホッパーが死んじゃったんですか…」

 そっから、俺の頭の中は真っ白。

「あ~死んじゃったんですか~」

 とか、言いながら、ショックを全く隠さないまま、席を立って、病院の会計で処方箋を貰って、薬局へ向かう俺。

 頭の中は、真っ白。

 ただ、この十年繰り返してきた、行動を機械的にすることしか出来ない。

 処方箋を薬局に出すと、薬が出来るまで、20分掛かると言う。
 これもいつもの事。

 そして、いつもの様に、一旦薬局を出て、近くのコンビニへ向かう。

 当然、頭は真っ白。

 頭の中では
「デニス・ホッパーが、死んじゃったんだ…」
 と繰り返しつぶやいている。

 それでも、脳みそを最低限使って、やる事だけはやる。

 コンビニで、煙草をカートン買い、電気料金を支払う。

 まだ、頭は真っ白…

 レジの、顔を見知っている、俺的に可愛い方の店員さんと勝手に名付けている、女の子に、電気の請求書を出して
「これと、ラッキーストライクをカートンで」と言う。

 言いながらも、頭の中では
「デニス・ホッパーが…」
 と、リフレイン。

 金を1万円札で支払うと、可愛い方の店員さんは、ちびまる子ちゃんが描かれている箱を差し出し
「この中から、9枚くじを引いて下さい」
 と言われる。

 店員さんが可愛いから、俺は何も考えずに、適当に箱の中に入っているカードを9枚引いて、可愛い店員さんに差し出した。

 カードには、ちびまる子ちゃんと、色んな商品の写真が印刷されている。

「当たった、商品を今御持ち帰りしますか?」
 って可愛い店員さんが言うので、俺は何も考えずに
「はい」
 とだけ、言う。

 勿論、頭の中では
「デニス・ホッパーが…」
 状態。

 可愛い店員さんは、店内をかけずり回ってから、レジに戻って来た。

 そこで、俺は初めて、事態を飲み込む。

 俺が引いたのは、クジで、クジに印刷されていた写真の商品は、それが無料で貰えると言う事を…

 こんなにもらった…

countzero  書いてある事を本気にするな-7-11


 因に、中身は…

 塩キャラメル
 オシャレそうなキャンディー
 ガリガリ君ソーダ味
 魚肉ソーセージ
 リポビタンハーフ
 明治の高そうな飲むヨーグルト
 UCC BLCK無糖
 ICE GUY(パピコが偉そうになった感じの、アイス)

 の8点。

 可愛い店員さんが、レジに持って来て、袋に入れている段階で初めて気付いたのだが、なんとアイスが2つもある!
 ガリガリ君と、ICE GUYだ!

 要らない!
 昨日、ポンp…お腹が痛かった俺にとって、アイス2つは要らな過ぎる!

 しかし、可愛い店員さんが、一生懸命、店内から集めて来てくれた、これらの商品、例えアイスであろうとも、可愛い店員さんに
「あ、これ要らない」
 とか
「アイス2つは、持ち帰れない」
 なんて、酷い事を言える程、俺は強く無い!

 ちなみに、これが男の店員だったら、平気で言っているけど…

 あ、俺はフェミニストなだけですから!
 別に、店員さんが可愛かったから、言えなかったのでは無く、フェミニストだから、言えなかっただけですから!

 なので、黙って可愛い店員さんから、買った商品と、要らない商品を受け取った。

 コンビニを出た俺は、子供を探した。

 アイスを上げる為だ。

 しかし、子供は3人組で遊んでいるのと、俺よりも若い…多分、20代後半ぐらいで、まだイケてる感じの女性が、女の子を連れているぐらいで、他に子供は見当たらない!

 女子高生とかは、居たけど…

 まず、子供の3人組はダメだ。
 なんせ、俺が持っている、要らないアイスは2つ。
 まさか、もう一個買ってまで、ガキ共にアイスをくれてやる義理は無い!

 そして、イケてるお母さんと、その娘も無理だ!
 俺みたいな、長髪金髪ピアスでグラサンのオッサンが
「アイス、どうぞ」
 とか、セブンイレブンの袋からアイスを差し出した途端に
「きゃぁぁ!子供だけは、子供にだけは!それに、私には夫がいますから!やめてぇぇぇ!」
 とか、拒絶される光景が目に浮かぶ。

 そんな、拒絶をされたら、デニス・ホッパーのショックと相まって、その場に崩れ落ちて、俺は二度と立ち上がる事は出来ないだろう…

 なので、若いお母さんと娘も却下!

 女子高生…もう、絶対に無理!

 話しかける事すら無理だし、アイスでナンパとか勘違いされたら、俺は二度と立ち上がる事は出来ないだろう…

 そんな、心にこれ以上傷を負うぐらいなら、もう自分で喰うよ!

 ってなわけで、まだ薬ができるまでは時間があるので、俺は車に戻って、車内でガリガリ君から食べる。

 しかし、頭の中は、デニス・ホッパーで一杯。

 ガリガリ君の味なんか、感じない。

 無心でガリガリ君を食べ終えた俺は、二つ目のアイスに取りかかる。

 二つ目も、味なんか感じない。

 ただ、口の中が冷たい…

 アイスをこの年齢で、2つも一気食いするとは…

 アイスを食べ終わった頃、ちょど薬が出来た頃なので、薬局へ行き薬を受け取り、車に戻って、そのまま家路についたのでありました。

 そして、現在…

 当然ながら、ポンp…お腹痛い…

 ってか、お腹がクラッシュしてる!

 でも、可愛い店員さんが、店内を走り回って持って来たアイスだから…

 一片の後悔無し!

 腹いてぇ~~(泣)