タイトルは、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーベンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73より。

 一説だと、本当はナポレオンに捧げる為の曲だったみたいだけど、なんだかんだで、やっぱナポレオンが皇帝になったのが気に入らなくて、止めたみたいで、それでもタイトルに誰かがしちゃったって話を聞いた事がある…

 で、皇帝だけどね…

 今回の話の皇帝は、F1の皇帝、ミハエル・シューマッハの話。

 ちなみに、このミハエルってのは、英語だとマイケル、ヘブライ語だとミカエル、大天使ミカエルが由来だとされている。

 はい、豆知識終わり。

 で、昨夜なんだけど、今年のF1、初めて見た。

 スペインGP。

 前戦までの情報だと、復帰したシューマッハはイマイチって話だったけど、スペインGPでは、流石は皇帝シューマッハ、ワールドチャンピオン7回は伊達じゃないと思わせる走りだった。

 昔のように、マシンがトップクラスとは言えない車なので、速さ自体は無いみたいだったけど…予選結果とかね。

 それでも、巧さは全く衰えていない!

 まるで、デイモンヒルとチャンピオンを争っていた頃のようだった。

 非力なマシンで、トップチームを翻弄させるって、俺に取っては、シューマッハのスタイルとしては、そう言うのが見ていて楽しい。

 巧いドライバーが、トップチームのマシンをテクニックと作戦で、負かすってのが、たまらない。

 まだ、フォードエンジンだった頃のベネトンで、明らかにエンジンスペックで勝っている、ウィリアムズ・ルノーのデイモンを追いかけ回したりして頃が、シューマッハの神髄だと思っている。

 初のワールドチャンピオンになった1994年。
 シューマッハは、サンマリノのコンクリートウォールに突っ込んで行く、セナを真後ろで見ていた。
 ある意味、セナのドライビングを間近で見た最後の人物だと言える。

 本来は、それまでのチャンピオンドライバーを負かして、新たなチャンピオンドライバーが誕生するのが正しい、世代交代だと思っているが、恐らく、この歳は、たとえセナがサンマリノで死ななかったとしても、彼はチャンピオンになっていたと思う。

 なんせ、開幕7戦で6勝を上げたり、合計4戦をペナルティによって、ポイントを失っていたにも関わらず、それでもシューマッハは、この年に初めてのワールドチャンピオンになった男だ。

 その後、フェラーリに移籍するも、当時のフェラーリは低迷しており、プロストをもってしても常勝チームになれなかった。
 だた、シューマッハは、移籍時に「フェラーリを4年でチャンピオンチームにする」と宣言した通り、シューマッハ移籍後4年でフェラーリは、チームタイトルを取った。
 惜しくも、シューマッハは、チャンピオンにはなれなかったが、次の年には、しっかりとワールドチャンピオンを取り、チームタイトルまで取った。

 ここから、皇帝シューマッハと呼ばれ始めた記憶がある。

 俺との、年齢が近い事もあり、俺は本当にシューマッハが好きなんです。
 あと、フェラーリもね。

 引退後、俺はシューマッハが、ドイツのDTMでハコのレースをしてくれないかなぁ、と楽しみにしていたが、それは無かった。

 そのかわり、今年から、再びF1を走ってくれている。

 確かに、まだポールも取っていないし、表彰台にも上がっていないらしいけど、それでも、昨夜見たスペインGPでの走りを見る限り、若手に全く負けていない巧さがあるのを見せつけられた。

 3年のブランクが完全に埋まり、マシン性能が上がれば、きっと表彰台の真ん中に立てると思う。

 次のモナコは、マシン性能以上に、ドライバーの巧さが試されるコースだ。

 予選結果次第では、もしかしたら、もしかするかも…

 本来「元気を貰う」って言葉は大嫌いだけど、やはり、シューマッハのスペインでの走りは、同じアラフォーのオッサンとして、まだ終わりじゃないんだなぁ、って元気を貰った気がする。

 もっとも、彼は天才にして努力家。
 比べて俺は、凡人以下の才能にして、努力嫌い。

 元気は貰ったが、俺が終わっている事は、いかんせん事実だから、元気をもらってもしょうが無い。

 ま、カラ元気って事で!