タイトルは、別に音響メーカーのBOSEの事じゃないですから。

 そりゃそうと、BOSEのスピーカーとかヘッドフォンて欲しいけど、高い!
 俺には、ヘッドフォンはせいぜい2万円が限界。
 そんなわけで、愛用のヘッドフォンはオーディオテクニカです。

 そんな、ヘッドフォンの話はどうでもいい。

 まあ、ヘッドに関しては関係ある話だけどねwww



 なんか、先週で小春の高校野球が終わったらしい。

 らしいってのは、全く見てないし、興味も無いから。

 だが、たまにニュースなんかで流れる高校球児の姿は見た。

 びっくりしたね。

 21世紀なのに、未だにボーズ頭の高校球児がいるのね。

 あれって、チーム全員がボーズだったから、きっと規則なんだろう。

 最近ではファッションでボーズ頭とか、スキンヘッドにする人も多いけど、チーム全員がファッションでボーズにしているとは思えないから、きっと規則なんだろう。

 俺や俺の弟が高校生だった20世紀は高校球児やサッカー部までボーズ頭にするって規則があった。

 それがまさかこの21世紀の世の中になってまで、ボーズ頭ルールが生き残っていたとは、信じられない。

 なんでボーズなの?

 それに関しては中学生の頃から思っていた。

 だいたい、野球って日本発信のスポーツじゃないじゃん!
 アメリカの学生野球でチーム全員坊主って見た事無いし!
 日本だけだよ、そんな理不尽なルールはよ!

 日本でも、プロ野球でチームの規則でボーズってあり得ないしwww

 やっぱ、未だにボーズ頭が高校生らしい、とでも思ってるのかね、大人はさぁ!
 いや、俺も年齢的には大人だし、下手すりゃ教師でも中堅どころの年齢なんだけどね…

 正直、ボーズ頭ほど高校生らしく無い髪型はないってば!
 むしろ、めずらしいから!
 確かに、ファッションでやってる子もいるけど、それはオシャレボーズだから!

 なんで普通の大人って、本当の高校生らしさってのを勘違いしている。
 自分だって高校生だったくせに!

 いや、むしろ高校野球の監督とかやっている奴がむかし、自分が高校球児だった時にボーズだったから、高校球児=ボーズ頭ってイメージに疑問を持たないのか、それとも自分がボーズだったのが嫌だったから、今の子供に嫌がらせでボーズ頭にさせている以外に考えられない。

 基本、ボーズ頭って、なんかの罰でしょ?
 でなければ、出家するお坊さんが俗世からは慣れる為にする為の髪型でしょ?

 坊主頭ってぐらいだから、ボーズの語源はお坊さんから来てるんでしょ?

 じゃあなにかい、高校球児は俗世から離れた存在なのかい?
 まさかまさか!
 高校生なんて、エロの塊ですから!
 世俗の中心でエロを叫んでますから!
 俺だって、高校生だった事があるから、知ってるもん!

 もう、いいかげんボーズ頭を強制するのは止めた方が良いってば!
 世界的に恥ずかしいから!
 世界を見たって、規則で坊主頭にするのなんか、高校球児か刑務所か軍人ぐらいですよ!

 ちなみに、アメリカ兵がよくやっている、頭の頂点部分だけがちょっと長いボーズ頭は、あそこを少し長めにすると、ヘルメットの内張に引っかかって、ヘルメットがズレ無いからだそうだ。
 これは、理にかなっている。
 現代戦では、兵士のヘルメットにはナイトゴーグルや、フラッシュライトなどを装着しているので、けっこう重い。
 なので、戦場で激しく動くとズレ易くなるから、それを防ぐ為に髪の毛をヘルメットに食い込ませて、ズレを防止するってのは、とても合理的な考えだ。

 一方、高校野球で使うヘルメットに、ナイトゴーグルやフラッシュライトは装備しない。
 それ以前に、金属製ですらない。
 もっと言えば、激しく動く時にヘルメットは必要ないし!

 まあ、汗をかくから、ボーズの方が楽ってのはあるんだろうけど、それは個人の選択で良いんじゃないか?
 汗をかくから、ボーズにしなけりゃいけないなら、相撲部の方がよほどボーズにした方が理屈に合っている。

 あの合理主義の国、アメリカ発信の野球で、アメリカの高校球児がボーズってのは見た事無いし!

 それに、頭髪ってのは、皮の薄い頭部を守る為に存在してる訳だし、それを短くしてしまうのは、ブールがガンガン飛び交うスポーツにとって、危険以外の何物でもない!
 人体光学からも、間違っている!

 結局は、何の根拠も無い「高校生らしい清潔感のある髪型」って事なんでしょ?

 別に、ボーズ頭なんて、逆に高校生らしく無いし、サラサラの長い髪の方が清潔感もあるし、爽やかだよ!

 ボーズ頭ルールを未だに押し付けている大人って、馬鹿じゃねぇの?

 なんか、日本の高校野球って、アメリカからパクったスポーツのくせに、根性とか、精神力だとか、清潔感だとか、すっかり野球道と化している。
 へんなの~
 ばっかみたい!

 もう、ボーズって高校球児か服役中の囚人か軍人だぜ!

 ある意味、刑務所と軍隊ってのは似ているけど、高校野球も刑務所と同じなのか?
 違うだろ~

 それに、ボーズ頭には悲劇が付き物だ。

 刑務所に入るのだって悲劇が絡んでいるし、軍隊ならば戦争と言う悲劇がつきまとう。

 そして、高校球児にも…

 ここからは、俺が実際に経験した、高校球児の悲劇を書こう。


 以下は、全てノンフィクションの悲劇なので、涙をふく用意をして読んで下さい。


 あれは、俺の弟が高校生の頃だった…

 俺の弟も高校時代、野球部に入っていてボーズ頭だった。

 だから、散髪代を浮かす為に、電気バリカンを買って、自分でボーズにしていた。

 そんなある日、俺と弟だけが家に居て、弟は玄関で自分の頭を電気バリカンで刈っていた。

 俺は、部屋でウダウダとしていた。
 このころから、ダメ人間だったのだ。
 ほっとけ!

 と、突然、弟の
「うわぁぁぁ!」
 って、アホのアホみたいな悲鳴が聞こえた。

 俺も一応、兄貴だから
「どうした、何があった!?」
 と、すわ一大事かと思い、玄関に行った。

 玄関には。1センチぐらいのボーズ頭のてっぺん部分が3ミリに刈られた、逆モヒカンの弟がアホみたいな顔で半べそをかきながら鏡を見て座り込んでいた。

 とりあえず、15分程、俺は腹を抱えて笑った。
 モヒカンは見た事あるけど、逆モヒカンはバラエティー番組でしか見た事がなかったから、実物の逆モヒカンはツボに入った。

 死ね程笑う俺は、辛うじて
「なんで、そんな頭になった?」
 と訪ねるのが精一杯だった。

 弟は
「全部1センチに刈った後、てっぺん部分に刈り残しがあったんで、片付けようとしていたバリカンで刈ろうとしたら、アタッチメントを付け忘れていて、こうなった」
 と爆笑する俺に悲しそうに言った。

 逆モヒカンが悲しそうに、自分の間抜けさを語ると、さらに面白かった。

 面白さに拍車がかかる!

 どうやら、電動バリカンはアタッチメントで刈る長さを調節するらしく、弟は全体を一度1センチのアタッチメントにして刈った後に、アタッチメントを外してバリカンを片付けようとした所で、刈り残しに気付いて、アタッチメントを付け忘れたまま、バリカンを頭頂部に当ててしまったらしいのだ。

「なんとか、してくれ」
 などと、言う弟だったが、俺は笑いが止まらず
「今は無理!面白過ぎる!笑い終わるまで待て!」
 と答えるのが精一杯だった。

 だって、頭の真ん中に、フェアウェイがあるんだぜ?
 両サイドがラフで、真ん中が綺麗に刈られたフェアウェイがある、ゴルフコース頭を見て、笑わない奴は、そんな頭にしてしまった本人だけだ!

 ひとしきり笑い、そして触って、あらゆる方向から、ゴルフコース頭を眺めて、更に笑う兄。
 俺だけど…
 こんなに面白いのは、見た事が無い!
 しかも、笑いを取ろうとしてやったのではなく、ボンクラ故にやってしまった失敗だから、面白さ倍増だ!

 あまりに、面白いから記念写真を撮った覚えが有る。
 あの写真は、実家のどこかに残っているはずだ。

 もちろん、俺が無理矢理撮影したんだけどね。

 まあ、こんな悪ふざけの好きな兄の弟だから、笑いが取れて少しは嬉しそうだったが…
 馬鹿な兄弟だ。

 そして、どうにか俺が弟の頭を冷静に見る事ができるようになった頃、流石にこんな逆モヒカンでは弟ばかり笑いを取れて悔しいので、どうにかする事を馬鹿兄弟二人で考えた。

 そして俺が出した結論は、全体を3ミリにしてしまえば、ラフを全てフェアウェイにしてしまえば良いという結論だった。

 中学卒業からずっと長髪だった俺にとって、1センチも3ミリも坊主頭には変わりない。
 しかし、中学生の頃から野球部で坊主頭歴が長い弟にとっては、この7ミリの差は大きいらしく、俺の提案は却下された。

 こうは見えても、俺だって兄だ。
 弟が困っているのを助けない訳には行かない。

 そこで、プランBだ。

 頭頂部の3ミリ部分とラフ部分の10ミリの境目を少し切る事でグラデージョンを付けて目立たなくしようというプランを提案した。

 もう切ってしまった髪の毛を俺の力で伸ばす事は出来ないが、美術系の俺ならば、グラデーションを付ける事は可能だ。

 弟も、それ以外の方法が無い事を理解し、早速プランBを実行に移した。

 所が、この7ミリの差をグラデーションで誤摩化すには、かなりのグラデーション面積が必要だと、作業中に気付いた。
 そこで、弟に
「全体をせめて、もう少し短くする事は出来ないか?あまりに長さが違い過ぎて、グラデーションを付けると、逆にグラデーションが目立つ」
 と提案した。

 弟は、渋々5ミリまで刈る事に同意した。

 でもって、俺がバリカンで一旦1センチの部分を5ミリに刈った。

 2ミリの差なら、グラデーションは簡単だ。

 長髪には解らないが、坊主頭で2ミリの差でもかなり目立つのだ。
 車でも、10センチ車幅が違うと、大きさがかなり違って見えるのと同じだ。
 同じか?

 まああとにかく…

 アタッチメントを外したバリカンを使って、俺はまるでケーキをデコレーションするかのように、慎重に、そして楽しく弟の頭にグラデーションを付けた。

 そして、見事に2ミリの差は俺の芸術的な手腕によって、美しくも目立たないようなグラデーションを付ける事に成功し、頭頂部のフェアウェイはすっかり目立たなくなった。

 俺って天才!

 後にも先にも、あの時程、弟は俺に感謝した事は無い。


 そんな、馬鹿な思い出もある高校球児のボーズ頭。

 ボーズ故に起こった、弟の悲劇!
 俺には喜劇だったけど。

 こんな悲しくも面白い、松竹新喜劇のような事を再び犯さない為にも、俺は高校球児のボーズ頭には反対する!

 因に、松竹新喜劇は、人情の要素で泣けるのだが、弟の悲喜劇は野球部の、意味不明な規則によって起こされた悲喜劇だ。

 俺も笑いで涙が出たが、弟は悲しくて泣いたwww
 泣くなよ!

 とにかく、囚人か軍隊以外に例を見ない、体育系のボーズ規則は、納得がいかないのである!

 面白事も起きるけどね~