ヤバイ!

 とてもヤバイ。

 昨日、東京にも雪が降った。寒いのだ。

 そんな、月曜の深夜、俺はエアコンをつけていた。

 ぬくぬくだった。

 が、突然、エアコンが

「ガガガ、ガガガ、ガガガ」

 と、ガオガイガーのPOを遠藤正明よろしく、歌い出した。

 愉快なエアコンだ!

 そんなはずはない!

 俺のエアコンは金髪でもなければ筋肉野郎でもない。
 まして、あんな声量がある訳もない!

 単に異音だ。

 エアコン内部で、ガガガ、ガガガ、と異音がしているのだ!

 ハッとしてエアコンを見ると、緑の運転中を示すLEDの下で、何やら赤いLEDが光っている。いつもは点灯した事の無い、赤いLEDが光っているのだ。
 そして、エアコンはガオガイガーのPOを歌い続けている…

 完全におかしい!

 異音だけでもおかしいのに、赤いLEDなんて、完全におかしい!

 恐らく、エアコンの中で妖精さんが悪戯しているのだ!
 で、なければジオン軍の特殊工作部隊が俺を殺すべく、室外機を破壊したのだ!

 可能性はこの二つ意外は考えられない!

 だが、もう時既に遅しだ。
 Too lateなのだ!

 慌ててエアコンのスイッチを落とす。
 しばらく異音が続き、次第にフェードアウト…

 こういう時には、完全に壊れる前に、運転を止めるのが得策だ。
 車でも同じ、エンジンやミッションから異音がしたら、すぐに止める。これは旧車を乗っている者にとっては鉄則なのだ。

 運転を止めた後も、しばらくは赤いLEDは光っていたが、それも消えた。

 恐ろしい。

 もう、エアコンのスイッチを入れる事が恐ろしい。

 次に運転させたら、完全に壊れる気がする。

 でも、寒い…寒いんです…

 どうやら、雪が積もっているらしい。

 寒くてみる気にもならない。

 ヤバイ、このままエアコンが壊れる恐怖と戦いながら、寒さに耐える自信が無い…でも、エアコンのスイッチを入れるのも怖い…

 ヤバイ…


 次回、「寒気の中」

 俺は生き延びることができるか?


 嘘予告ですよ~