以前、ブログでも書いたのだが(原宿駅前にて)、俺には高校時代に3人の悪友がいた。

 今後も出てくるキャラクター(実在します)ですので、覚えて欲しい。

 俺より1コ下のO、俺より8コ上のTさん、俺より10コ上のK君である。
 年齢はバラバラだがれっきとしたクラスメートだ。
 なにせ、通信制高校だったので、クラスの生徒は年齢がバラバラだったのである。

 で、今回はそのなかでも、いつもつるんでいたOとの思い出話。

 Oとは、一番歳も近かったので、必然的につるむ事が多かった。気も合った。

 Oは男の俺が見ても格好良く、今で言うイケメン。それも美形だった。
 初めて合った時など、本田恭章本人かと思ったぐらい似ていた。
 (本田恭章を知ってる人は少ないだろうなぁ。軽く説明すると、本田恭章ってのは、80年代、しょこたんのお父さんと人気を二分するビジュアル系ヴォーカリストなのでした。詳しくはググって画像検索したり、ウィキって下さい)

 で、初対面てのが、今でも鮮明に覚えている。

 1年生の夏休み前、前期試験が終了した放課後、俺は既に友達だったYさんやK君、そして、数年後原宿駅前事件でご迷惑をかける事になるMちゃん達とダベっていた。
 試験も終わり、晴れ晴れとした開放感で、どうでも良い話をしていた。

 その時である、教室のドアを開けて一人の男が慌てて入って来て、教室を見渡し、そして俺達に焦った表情でこう訪ねた

「し、試験って終わっちゃいました?」

 馬鹿であった。

 時間はもう夕方近かった。どう考えても、試験は終わっている。なのに奴は
 「し、試験って終わっちゃいました?」
 と来たもんだ!

 一同大爆笑!O本人は驚いた表情で、「あれ?」って感じだ。

 俺達は、まるで示し合わせたように同時にこういった

「え、えぇ、とっくに終わりましたよ」

「そ、そうなんだ…」

 落胆し落ち込むO。それを見て大爆笑する俺達。
 つくづく、俺達は底意地が悪い。

 で、その時から、Oは俺達の仲間になった。
 なにせ、試験当日遅刻どころでは無く、終わった頃にやってくるなんて奴は、そんあ面白い奴は友達にするしかないでしょ!

 それ以来、俺とOは学校やそれ以外でもつるむ事が多くなった。
 家が近所、といってもバイクで20分(そのころの俺はライダーでした)の所に住んでいたのだ。

 音楽の趣味もあったし、なによりOは美形だった。
 基本、俺は友人を顔で選ぶ…いや、語弊が有るな。顔も選ぶが正解だ。

 なぜ、美形の男友達が良いのかと言うと、モテル友達がいれば、必然的に俺にもチャンスが巡って来るからだ。
 当然ながら、ルックスがいいだけでは友達にはならない。やはり、気が合わないとダメだ。だから、おのずと友達は少なくなるが、親友にもなるのだから、広く浅く友達を作るか、狭く深く友達を作るかって事だ。俺の場合は後者。

 高校生の時は、もう、性欲の塊みたいなもんで、とにかく女の子にモテたかった。

 しかし、俺の目論みはあっさりと、粉微塵に砕けた。

 Oは俺達と同じ人種だった。はっきり言えば、悪ふざけ人間だったのだ。

 高校時代、Oに気がある女の子は結構いた。しかし、その性格を知ると、遠のいて行った。

 さらに悪い事に、Oと俺は学校ではいつも一緒だった。
 悪ふざけ人間が二人合わさると、完全に女の子は引く。
 そこに、追い打ちをかけるように、校内の女の子達の間では、俺とOはゲイで付き合っている、なんて最悪の噂まで流れた事も有った。

 念のために書きますが、そんな事実は一切無く、俺はOの手だって触ったことはありません。
 いや、これはこれで、なんか誤解を招きそうだ。
 互いのチンコを見た事はあるけど、そう言う関係ではないですから!
 これもダメだな。
 俺は女が大好きです!もう、女の子最高!女の子が居れば、それでご飯何杯でも喰えるってぐらい女の子が好きです。
 Oに関しては知りません。
 多分、奴も女の子が大好きだと思います。少なくとも、男の恋人がいた事は、俺が知る限りありません。
 まぁ、俺に迷惑かけなけりゃ、ゲイでも構わんが…

 で、話は戻ります

 そのような事情で、俺もOも高校時代はまったく女っ気が無かった。
 まぁ、俺の責任が大きいとは思うが…なにしろ、Oは中学時代はそうとうモテていたらしいのだ。

 ともあれ、俺とOは親友だった、いや、いまでも親友だ。

 そして、高校を卒業して数年後、Oは一人暮らしをはじめる。

 卒業後もしょっちゅう遊んでいたので、引っ越しの手伝いに俺は行った。

 行って、俺は驚いた!実家から保って来た物を何一つ段ボールから出して居なかったのだ!組み立て式家具も段ボールに入ったまま。電灯も無く、カーテンすら無かった。

 呆れ返った俺は
「お前、なめてるだろ?」
 と言って、ビールなどの飲み物や食料などを引っ越し祝い代わりに買って来た事を深く後悔した。

「お前が着たら、一緒にやろうと思って」
 などど、Oはぬかしやがる。完全に他力本願だ。

 まぁ、いい加減な性格である事は知っていたのだが、まさかここでとは思わなかった。

 で、計画を立てた。

 一番最初に必要な物。それは、電灯とカーテンだ。これが無いと、夜になったら部屋片付けが出来ない。

 段ボールだらけの部屋の中、ペプシを飲みながら、タバコを吸いつつ、どこで何を買うかを決めて、夕方の街へくりだす。

 幸い、Oが引っ越して来たのは、実家以上に俺の家に近く俺に取っては、勝手知ったる土地だったので、何処で何を買うかは簡単に決まった。

 しかし、しかしだ、若い男が二人でカーテンや電灯のデザインをあれやこれや良いながら買い物をする姿は、他人が見れば完全に、これら同棲するゲイのカップルである。

 実際、Oは美形だし、高校時代ゲイのお兄さん…いやお姉さんの経営するスナックでOは口説かれていた(笑)

 最初は、他人からゲイのカップルに見られる事など考えもしなかったが、仲良くカーテンの柄を選んでいる時に、俺はハタと気付き
「なぁ、これって、完全にゲイのカップルじゃね?」
 とOに言った。するとOも、「それ、俺もさっき思った。」
「ヤバいよな」「ヤバい」
 と言うや、マッハでカーテンを選び、電灯は一番安い奴を買って、逃げるようにOの部屋へ戻った。

 そして、すぐさま電灯を取り付け、カーテンレールに取り付けた。俺がだ。
 こうして、夜に対応出来る状態にして、ここで一服。

 一時間経過

 本格的な片付け開始。

 機械とか工具とかDIYが全く苦手なOの代わりに、組み立て式家具を俺が組み立て、段ボール箱をOが開け、二人でせっせと洋服やら、本やらCDやら、食器やらを片付ける。

 もちろん、1時間やっては1時間休憩。

 完全ではないが、一通り終わったのは、深夜だった。

 当然ながら、夕飯はOのおごり。夜食は近所の俺が知っているラーメン屋へ行って食べる。これも当然Oのおごり。

 一応、布団が敷ける程度には片付いていたので、俺はOの部屋を後いにして家路へとついた。

 その数年後、一人暮らしを止め、部屋を引き払う時にはこの何倍もの労働が俺を待っている事など、その時の俺には想像もできなかった……

 多分、そのうち、できたら、気が向いたら、引っ越し編を書きます。

 なお、この記事はノンフィクションでは有りますが、俺とOは、BのL的な関係では全くないので、腐な想像は厳禁ですから!
 Oはともかく、俺の名誉のために!