今日のニュースで、あるパート勤務の方が3700万円余りを詐欺で失ったという話題が報じられていました。高齢者を中心に特殊詐欺が社会問題になって久しいですが、「自分は大丈夫」と思っている人ほど、心理的な隙を突かれてしまうことがあります。お金を守るのは本当に難しいと痛感します。


一方で、私は数年前、アメーバブログで**「4000万円を目標にコツコツ清掃の仕事をしている女性」**の記事を目にしました。彼女は早朝にモップをかけ、黙々と働き、日々のわずかな報酬を積み重ねていく。その姿勢は華やかではありませんが、確かに「財産を築く」力強さを感じました。


この二つの話を並べてみると、**「お金を失うのは一瞬、築くのは何年もかかる」**という現実が浮かび上がってきます。


詐欺の多くは「楽して増やせる」「あなたにだけ特別な話」という甘い言葉で心を揺さぶります。反対に、掃除の仕事を続けて4000万円を貯めるのは、地道で地味で、誰からも「特別」とは言われない努力です。しかし、結局手元に残るのはどちらなのか——その答えは明らかです。


お金を守る力は、情報を疑う慎重さから生まれます。

お金を築く力は、日々の習慣と忍耐から生まれます。


華やかな裏道に足を踏み入れるよりも、泥臭い本道を歩み続ける方が、最終的には自分を豊かにしてくれるのではないでしょうか。


私自身、この二つの話をきっかけに「お金との付き合い方」を改めて考えました。

「奪われないように守ること」

「こつこつ築き上げること」

その両方があってこそ、安心して生きていけるのだと思います。