普段は、節税の話ばかりしていますが、これは子供や孫など「相続する人」の立場に立った考え方。
そこで今日は、ちょっと視点を変えて、「相続される人」つまり親の立場から相続について考えてみたいと思います。
平均寿命が延びた今、「何歳まで生きられるか?」ももちろん大切ですが、それよりも「何歳まで健康でいられるか?」がより重要になってきています。![]()
そう考えると、「自分の財産にいくら相続税がかかるか?」という話は、その後、つまり「自分が死んだあとの話」なので、極端なことを言うと、相続される人にとってはぶっちゃけどうでもいい話でしょう。![]()
それよりも何よりも、「自分が生きている間、いくらぐらいあれば生活に困らないか?」、「病気になったり、認知症になってしまった後は、誰が面倒を見てくれるのか?」、「子供に迷惑をかけないためにはどうしたらいいのか?」など、高齢の親にとっては、こっちの方がよっぽど大事な問題です。
そう想いを巡らすと、相続税の節税には全くならないとしても、「何となく不安なので現金を多めに持っておく」、「自分のために贅沢に消費する」、「払うべき税金であればしっかりと払う」といった選択肢も、ご本人にとっては正しいのかもしれません。
満足のいく相続をサポートするために、「相続」といえば「節税」という、パブロフの犬的状況にならぬよう気をつけたいところです。
『相続は、節税だけじゃ、ありません。』
以上、石倉英樹の「相続税カウントダウン」でした。