はい、日付が変わっちゃいましてすんません(苦笑)






昨日、観てまいりました映画『エンジェル・ウォーズ』について、感想等を書こうと思っていたんですが…







これはですね、かなり、いろんな意味で考えることを、洞察力みたいなモノを要求される作品といいますか…ボンヤリ観てると、置いてきぼりを食らうストーリーだったんだなというのが、あとから時間が経ってからよく分かったんですね(笑)






それだけに、観終わった直後より、十時間以上も経過した今になって「もしかしたら、あれは…」と初めて理解出来た部分もあったりして(;^_^A













愛する母親を亡くし失意のどん底にいたベイビードールと妹。その二人に渡った莫大な遺産に目を付けた継父はベイビードール達に魔の手を伸ばす。
身の危険を感じたベイビードールは継父に銃を発砲するが、間違えて妹が犠牲に…。結果的に、ベイビードールは精神的錯乱者として精神医療施設〈レノックス・ハウス〉に収容されてしまう。

用務員のブルーは、継父から多額の賄賂を受け取り、代わりに数日後にベイビードールにロボトミー手術を施すことを約束する。

このままでは5日後には専門の医者達によって自分の名前も全て忘れてしまうことになる――その恐怖と絶望は、やがてベイビードールをある種の空想世界に導くことになる。


その生み出した脳内の空想世界では、〈レノックス・ハウス〉は医療施設から娼館に変わり、収容された少女達は皆娼婦に、ブルーはそこを仕切るボスに、演劇セラピーの専門家である精神科女医のゴルスキーはダンスを指導する娼館のマダムへと変貌していた。
そして、その空想世界でのベイビードールは孤児院からやってきたニューフェイスであった。その彼女をひとめ見て、ブルーは数日後にやってくる上客の大富豪に貢ぎ物としようと企む。

その娼館では、訪れる客をその気にさせる魅惑的なダンスを披露することが必須とされ、リーダー格のスイートピー、ロケット、ブロンディ、アンバーら娼婦たちはゴルスキーの下で日々レッスンを受けていた。

ある時、ベイビードールはゴルスキーから皆の前で踊りを見せるように命じられる。



音楽に全てを委ね、目を閉じる。ベイビードールが官能的なステップを踏み出した瞬間――空想世界のベイビードールは、そこから更に、第二の空想世界へとダイブしていった。




日本の古い寺院にいた、謎の賢者に「自由を望むなら、五つのアイテムを手に入れろ」と教えられる。五つのアイテム――“地図”“炎”“ナイフ”“鍵”、そして…もう一つの何か




最初の戦いを制したベイビードールの意識は最初の空想世界に帰還。そして、ある決意をする――数日後に大富豪がやってくる前に、アイテム全てを手に入れここから脱出する、と。


そう決意した彼女に、スイートピーら四人の娼婦達も仲間として加わる。


そして、ベイビードールが魅惑的なダンスでブルー達をひきつけてる間に、彼女達はアイテムを手に入れようと作戦を開始する――




深淵なるディオダディ館―“バカバカって言う奴ほどバカなんだよ、ばーか”篇-201104170250000.jpg









…と、まぁ、まとめるとこんな感じです(笑)









何故に、あえてここまで書いたのか。私としては、もしこれから観に行こうと思っていらっしゃる方がいれば、このあたりを頭に入れてもらった方がよいかなと思ったわけです。








要するに、それだけ、分かりづらいんです。先程も書いた通り、油断してたら置いてきぼりをくらっちゃうわけでして…





どこまでが現実で、どこからが空想世界で、さらにどこが第二の空想世界になるのか…






これはですね、つまりは入れコ構造―“マトリョーシカ”のような階層世界そのもののなんです。





最近で言ったら、昨年公開された『インセプション』、さらに遡れば『マトリックス』がこれに当てはまりますかね。

現実から虚構の世界へ、でそこから更に深い虚構世界へ進んでいくわけです。








さ、ここから先はちょっとネタバレ含みますのでご注意を。


















つまりですね…









この作品は大きく、現実世界と空想世界に分かれてまして、


で、その空想世界は第一空想世界とさらに深い第二の空想世界と階層式=つまり、作品世界の構造が“マトリョーシカ”式になってるわけです。



①一層目(現実)=精神医療施設

②二層目(第一の空想世界)=娼館

③三層目(第二の空想世界)=バトル空間





で、③の第二の空想世界では、さらに、巨大な武者が待ち構えてる世界や、ドイツ軍のゾンビ兵士がウジャウジャいるところ、凶暴なドラゴンが棲む世界、近未来都市を思わす世界など、いろいろな世界に分かれてるんです。








で、これからはあくまで私なりに考え、補完した結果の一つの解釈として思ってほしいのですが…



最初の第一の空想世界は、おそらく医療施設に収容された女の子たち全員の集団妄想で…

で、続く第二のあらゆる空想世界は、ベイビードール個人の見る妄想、かなと。











ただですね…これが本当に正しい解釈なら、第一と第二の境目がね…分かりづらいと思うんですね。

てか、正直、その解釈も自信がイマイチないんです(;^_^A




正直、私的にはまだ『インセプション』の方が観てる分にはすんなり理解出来たかな、って。




とにかく、こんだけ補完を必要とされるとは思いませんでしたね。











一方で――アクションシーン、特に、第二の各空想世界のヴィジュアルの凄さはハンパないですね。まさに圧巻。さらに、ベイビードールたちのアクションシーンやガンファイトぶりもなかなかよかった。綺麗な美人さん達のアクションはやっぱイイッすね♪♪




このあたりの演出のカッコ良さは、日本のマンガやアニメの影響をすごく感じましたね。










ま、ベイビードールのロリ的要素や、メインの女性陣のセクシー且つゴスロリな匂いを漂わす衣装デザインからも、昨今の萌えアニメも彷彿とさせるように思いますね。



でも、意外なことに、主役のベイビードールを演じたエミリーブラウニングを始め女性陣みんな、この露出度高めの、バスト寄せて上げてのウエストをキュッと絞った衣装は気に入ってるらしいです。エミリー自身、「セーラームーンみたいで、思わず決めポーズを真似しちゃった(笑)」と、インタビューで語ってます。


















さて、問題は…というとアレなんですが…この作品の結末がね、これまたね…













ぶっちゃけ、好みとして好き嫌いが分かれると思いますし、あれがはたしてバッドエンドか、ハッピーエンドになりうるのか…というのも解釈次第で分かれるんですね。








確かに、ザック・スナイダー監督の過去の、『スリーハンドレッド』や『ウォッチメン』を観るかぎりでは、「ぜってー、ハッピーエンド嫌いじゃね?」みたいに思うし、私も今回の『エンジェル・ウォーズ』を観た直後はそう感じました。







ただ、このあたりについても、帰宅して、パンフを読みながら、あらためて思い出しながら補完してゆくと…















妹を間違えて死なせてしまったベイビードールにしてみれば、医療施設でロボトミー手術に抗うために空間世界にダイブし、自由を求めようとしていた途中でスイートピー&ロケットの姉妹に出会って…



でも、ロケットが死んでしまったことで結局自分と同じ過ちを、轍を踏んでしまったスイートピーに対して「この物語のヒロインは私じゃなく、スイートピー、あなたよ」と、最終的には謎のままだった残りのアイテムを己自身…すなわち“自己犠牲”として解釈したんじゃなかろうか、と。















う~ん、ムズいね(;^_^A










このあたりのベイビードールの第一の空想世界での行動が、結果として現実世界でどう反映してるのか…







このあたりは、観に行こうと考えてる方は是非とも直接その目で御覧になって、考えていただきたいですね。答えはいろいろあると思いますヨ。














一見、オタク的要素を集めた既視感に満ちた厨二世界の寄せ集めと思われがちですが、実は意外にも深~い世界であったなぁ…というのが、今、私の感想ですね。結末も含めて、私的にはこの映画、よかったですヨ( ̄▽ ̄)


とにかく、映像そのものは見応えかなりあります。









DVDもしくはBDが発売されたら、是非とも購入したいと。で、あらためて観てみたいです。