先週末の土曜日―ハロウィン前日に祥伝社から二冊同時に発売された、菊地秀行御大が“翻訳”したといわれている(笑)最新刊『ナイト・キッドのホラー・レッスン』の〈テキストⅠ/モンスター〉と〈テキストⅡ/ナイトメア〉を早速GETしてまいりました。

御大の古くからの“友人”(笑)という謎の怪奇小説コレクターの少年“ナイト・キッド”が世界中に存在する、あまねく“アンノウン・ホラー・テールズ(誰も知らないホラー)”を集めた本を今回、御大が翻訳(笑)したと言われています。
一冊目は“モンスター(怪物)”、で二冊目は“ナイトメア(悪夢)”をテーマにした四つの短編がそれぞれ収録されてます。
ちなみにこのレッスンを受けるには五つのルールがあり、
①必ず宿題を片付けてから読むこと。
②必ず一人で読むこと。
③必ず最後まで読むこと。
④絶対に暗いところで読まないこと。
⑤絶対に叫ばないこと。
――らしいです(笑)。
翻訳者のあとがきとして御大とナイト・キッドとの最初の出会い(←五十年前、らしい)から最後に再会した五年前のやりとりについて記載してますが、そこに心の琴線に触れた部分がありました。
五年前にナイトキッドと再会した御大が、ようやく完成した二冊の本の日本語訳を託された際に、
「(五十年前と比べて)あれから世界はどうなった?」と、御大が世界中を旅してきたナイトキッドに訊ねるんですが、それに対してナイトキッドは少し寂しそうに、
「笑わない子が増えた。泣かない子や、怒らない子供たちばかりだ。そして、みな怖がらなくなった」
――と答えたそうです。
なんだか、今の世界そのものへの憂いの気持ちが込められてません?
こういうさりげな~いところが、御大によ~く似てるんですが(笑)
御大が昨今、『吸血鬼ドラキュラ』(講談社)や『ニャンコ、戦争へ』(小学館)、『トレジャー・キャッスル』(講談社)など、今までには考えられなかった児童向け作品を執筆しているのも、そうした今の感情希薄な子供たちに対する、ある種の贈り物なんでしょうね。
内容そのものについては、まだ全部は読んでませんが…元々、祥伝社のHPで更新されていた時にいくつか読んでいました。大人の私が読んでもなかなか面白かったですね。
作家のあさのあつこ先生も太鼓判をおしていらっしゃいますし、良かったら是非チェックしてみて下さい。
あと、内容そのものもさることながら、本の装丁が素敵で…今回表紙&各短編の扉イラストを描いていらっしゃいます中村龍徳先生の絵がこれまたステキですヨ♪
一応、児童書のカテゴリーに含まれますので、児童文学のコーナーを探してみて下さいませ。
ちなみにこれはウチの職場の売り場にて。あ、閉店後に撮ったものですから(笑)
