今月の10月30日頃に二冊同時発売予定である、菊地秀行御大が翻訳(?)を手掛けた子供向けホラー短編小説集『ナイト・キッドのホラー・レッスン』の〈テキストI モンスター〉篇と〈テキストⅡ ナイトメア〉篇の表紙画像が某密林サイトにUPされてました。




これは、以前に祥伝社のHP上で連載されていた連作ホラー短編を全二巻にまとめたもので、闇の使者“ナイト・キッド”が世界中から集めた珠玉のホラーストーリー。で、それを御大が翻訳した…らしいのですが、もうまさに御大自ら書いたようなお話ばかり(笑)



私もネット掲載時に幾つか拝読してましたが、児童図書というスタイルとはいえ、大人が読んでもなかなか面白いと思いますヨ。


こちらが、〈テキストI モンスター〉篇。

漆黒のアセルハンプトン・ハウス-51D15cIpG9L.jpg


で、これが〈テキストⅡ ナイトメア〉篇。

漆黒のアセルハンプトン・ハウス-image005.jpg






御大のこういった児童図書スタイルの作品というと…


五年前に小学館から発売された、御大が初めて書いた絵本『ニャンコ、戦争へ』を思い出します。

漆黒のアセルハンプトン・ハウス-31X8X0YHMBL.jpg



これはねぇ…ほんと切ないお話。マジで切ない。





人間たちが始めた戦争に、人間の代わりとしてネコちゃん達が“兵士”として戦場へ送り込まれてゆくお話。
戦場へと駆り出された〈ニャンコ〉はケガを負い、その後回復したものの再び戦場へと向かい…再び帰還した〈ニャンコ〉の左足は失っているんですね。

飼い主でありながら黙って見守るしかない〈僕〉は“もうこれで除隊だから、戦争に行かなくてもいいはずだ”と喜ぶんですが……




この後からもうね…まさに残酷な運命が待っていたりするんですね。







まだまだ本屋や密林サイト等でも注文すれば入手可能ですので、是非とも読んでみて下さい。


身勝手な人間たちの引き起こした戦争に翻弄されながらも、前を向いて強く生きる〈ニャンコ〉…今、思うと、“ZERO”のニャンコ版とも云えなくはないかと。





そんなリリシズム溢れる作品も書いてきている御大だからこそ、今度の新刊も期待しているわけです。