先日観た映画のDVD『ドニーダーコ』(2001/アメリカ)の感想を。




舞台は1988年のアメリカ・マサチューセッツ州、ミドルセックス。
思春期まっさかりの情緒不安定な高校生のドニーは夢遊病のため夜な夜な家を抜け出したり、不機嫌に家族や教師に突っ掛かったりと周囲に不安を与えていた。
そんなある日、いきなり自宅に飛行機のエンジンが落下。それ以降、ドニーの生活は少しずつ変化してゆく。そして、彼の前に現れた銀色のうさぎが彼に囁く「28日6時間42分12秒」―それは、世界の終わりまでの残された日数を意味していた。
転校生の美少女、ホーキング博士、地下室の扉…ドニーを取り囲むすべてがそれを告げていた。

やがて、銀色うさぎにうながされて、夢のなかで破壊行為が行われ…ついに、終末の刻が6時間に迫ったとき、ドニーの運命がめまぐるしく回りはじめる―






ってな話。とにかく、これを撮った監督さんはアメリカ特有のマッチョイズムやいかにも的なハリウッドスタイルとは確実に距離を置いてるんだろうなぁ~となにげに感じました。

それだけに、はっきり言って万人受けはしないどころか、特に観る者を選ぶんだろうなと…まさに?マークが多い、実に混乱させてくれる作品。解釈次第では未消化と感じれば、一方でことばにしがたい魅力を感じます。

時間軸や伏線などを気にしながら観ると、逆に混乱が螺旋の如く襲い掛かるんです。ストーリーがリバースする仕掛け、キーマンたる不気味な銀色うさぎの正体など、それぞれがそれなりに理解は出来ても、じゃあ全体としてそれが一体何を云わんとしているのか。
夢、真実、虚構、過去、善悪、絶望、疎外感、ほんの少しの幸福感、生と死…若干の、社会に対する考えの押し付けがましさは否めないものの、よくもこれだけのものを詰め込んだものだな、と感じさせてくれましたね。


夢オチか、タイムトラベルか、はたまた並行宇宙―パラレルなのか…



私としては、これだけはいえます。何度も観たくなる。妙に観たくなる。


所詮、世界の出来事って、直に自分が触れているのはおそらく僅かなんだろうね。大半は、新聞やテレビ、ネットからの配信される情報であり、あるいは学問や芸術作品などを学びながら…そうやって、横断してる気になってる。で、それで人はそれぞれ個性が形成されてゆくんだろうな、と。


同じ星の上で、すべての出来事を理解できるのは不可能だろうけど…ただ、世界ってものがどうやって動いてゆき、又、そんな世界で自分が生きている意味をちょっと考えさせてくれるような作品です。



難解ではありますが、もし興味があれば是非。





話はガラッと変わりますが…明日の夜は急遽、スシローで家族で“海老唖募嘩怒祭”開催決定♪ただし、私一人(爆)


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