エフェクター。

 その名の通り、音にエフェクトをかける機械です。ギターとアンプの間に繋いで、出す音色を変えたり、音を歪ませたり、うねらせたりします。用途に応じてたくさんの種類を使い分けたり、組み合わせたりします。ライブで演奏しているギタリストの足もとをよく見ると、iPhoneの外箱くらいのいろんな色をした機械がいくつも並んでいるのがわかると思いますが、アレ。

 エレキギターではよく使われる…というかほぼほぼ必須なアイテムらしいですが、ベースの場合は基本的に「なくても別に困らない」くらいの扱いみたいですね。エレキベース向けのエフェクターも世にたくさんありますが、ポリシーとして「エフェクターは使わない」というベーシストも珍しくはないようです。

 自分は特にそういうポリシーはない(というかこだわり持つほど上級者じゃない)ですし、どっちかというとエフェクターってどんなものなのか興味はあるのですけど、エフェクターってそれなりにいいお値段がするんですよね。安いやつもあるにはありますけど、この手のものは「安物買いの銭失い」になりがちですし、どちらにしても「とりあえず買ってみる」にしてはちょっと勇気がいります。まぁ、そのうち必要になったら考えようと思ってたわけですよ。

 うん、ここまで読んでわかる人はわかっちゃいますね。そう、「また」なんだ。すまない。

 多くの種類があるエフェクターの中に、「コンプレッサー」というのがあります。小さな音は音量を上げ、大きな音を抑えて音量を均一にするためのもので、スラップとツーフィンガーの奏法切り替えでの音量差を少なくしたり、音の粒も揃えてくれるので、録音やライブではマストアイテムなんだとか。

 で、そのコンプレッサーの中で「ド定番」とされるのが、EBSというメーカーのMultiCompという機種。音の良さや設定のシンプルさで愛用者も多いそうです。そのうち録音したものを公開してみたいとは思っているので、そういう時に使えそうなのですが、何しろ新品で22,000円くらいする高級品です。

 そのMultiCompが、時々思い出したように頭のおかしい(褒め言葉)セールをやることで有名なイケベ楽器で、池袋店でのみ・4月某日の1日かぎりの特別セールで、税抜9,980円という値段で出ることを知りました。もちろん中古品ですけど、定番の人気商品のためかあまり中古もそんなに出回らないし、出たとしても1万円以下になることなんてほぼありません。

 2万はちょっと出せないけど、1万なら買ってもいい…というかむしろ今が買い時なのでは? これは買えという啓示なのでは? とまで考えましたが、セール品は基本的に1点のみらしいので、ふらっと行って残っている能性はかなり低い。

 というわけで、始発で行って、買ってきました。

 まぁ並びはオタクイベントで慣れてますからね。イケベのセールは開店前に整理券が配布され、いったん解散後に整理番号順に再整列して入店するシステムで、到着時点での先客は20人弱だったのに、もらった整理券の番号は20番台後半でした。どうやら整理券配布時に先頭集団に割り込みが入ったようです。

 イベントなんかでも仲間内で列の横入りしたり席取りしたりするのはよくあることですね。目的の買えたからいいですけど、正直者がバカを見る世界ですよね。

 そんなわけでエフェクターを手にしたわけですが、本格的な使用はまだしてませんw 音の粒を揃える…といえば聞こえはいいですけど、乱暴に言ってしまえば「うまく聞こえるようにする」ためのもので、練習で使ってもあまり意味がないですからね。まぁそのうち録音で使ってみようっと。