水槽を立ち上げて2週間が経とうかという頃、最大の山場がやってきました。それは「実家(札幌)への帰省」です。夏休み中は飛行機の料金が高いので、毎年9月の連休に有給を合わせて帰省することにしているのです。子供が学校に上がったらそうも言ってられなくなるのでしょうけどね。まぁそれはそれとして、今回の日程は9月17日から21日までの4泊5日。その間は当然世話をすることができません。金魚は1~2週間くらい何も食べなくても平気らしいので、そのあたりの心配はないのですが、問題は水替えができないこと。2週間程度ではまだ生物濾過が完全に機能しているはずもないですし、ましてやこの間まで塩を投入していたわけですからなおさらです。
ひとまず出発日と帰宅日に水替えをすれば中3日なのでなんとか大丈夫だろうと、出発日の午前中に1/3を水替えて実家に帰りました。
ところが、札幌でゆっくり過ごして迎えた帰京の日、予期せぬ事態が起こりました。9月21日、この日は台風15号が関東地方に上陸し、猛威を振るった日です。乗る予定だった14:00新千歳発の飛行機を含む午後以降の便は、朝9:30の時点で全便が欠航となり、東京に戻ることができなくなりました。さらに悪いことに、予約を変更するために航空会社の予約センターに電話をかけまくるも繋がらず(欠航の場合の予約変更はオンラインじゃできないらしい)、実家の固定電話、カミさんと姉と自分の携帯電話計4台体制で1時間のリダイヤルの末に繋がった時には既に翌日の便は全て満席。家に戻れるのは23日ということになってしまいました。この場合の予約変更はお金はかかりませんし、実家滞在なので滞在が延びたところで痛くもかゆくもない(むしろうちの両親は孫と一緒にいられる時間が延びて超ラッキー)なのですが、自宅にいる金魚が気になります。えさを食べていない分排泄物も少ないでしょうから、アンモニアが増えるペースも多少は遅いでしょうけど、水温を下げるのに送風機を動かしたままなので、水が蒸発するペースは速いはず。水が減れば濃くなるのは道理であり、2日間の延長はかなり心配です。むー。
しかしだからといって札幌にいる自分にできることなど何もないわけで、ひたすら無事であることを祈りつつ23日を迎えました。昼過ぎに羽田空港到着、自宅に着いたのは15時過ぎ。真っ先に金魚水槽を見に行きましたが…。
2匹とも元気に泳いでました!
ただ案の定だいぶ水が少なくなっていたので、ひとまず他のことは置いといて足し水を兼ねて水を交換。少しエサをあげてみましたが食欲もしっかりしててすぐに完食。ほっと一安心。
しかし、ここで安心しすぎてしまったんですよね。通常のペースであれば水替えは2~3日に1回くらいなのですけど、ほぼ一週間水替えをしないでいたわけですから、ホントなら水替え後にもちゃんと水質までチェックするべきだったし、それの結果を見て水替え頻度を考えるべきだったんですよね。にもかかわらず、見た目異常がなかったことでなんとなく水質は大丈夫なんだろうと思ってたんですけど…。冷静に考えれば、まだ水槽を立ち上げて3週間程度ですから、安定するにはまだ早いはずだったんです。帰宅した時に水替えしてからは、2日後の日曜日にまた1/3水替えしたっきり木曜日に思い立って水質を計ってみたら…アンモニア濃度がけっこう大変なことになってる!
自分の使ってるテトラ社のアンモニア試薬は色で判別するタイプで、水槽から採取した水を試験管に入れ、3種類の薬品を決められた量を決められた順番に混ぜていくものです。3つめの試薬を加えると黄緑色になり、しばらく置いてアンモニアが検出されなければそのまま黄緑色、濃度が高くなるにつれて緑が濃くなっていくようになっています。帰省前に買ってきた時に計った時はキレイな黄緑色だったんですが…。今回はえらく深い緑色になってしまいました。試薬の説明書にはアンモニア濃度の危険数値は3.0mg/lと書かれているのですが、どう見てもこれ3.0mg/lの色になっています。こりゃまずい。亜硝酸塩濃度もチェックしてみたら、こちらも濃度が高くなるにつれて無色から赤くなっていく試薬が濃いピンクに。こりゃまずい。
慌てて急遽1/2を水替え。その後再度アンモニア濃度を測ってみると、交換前と色が変わりません。もう一度1/3を替えてみましたが、それでもあまり下がらず。普通の水道水で試してみたところちゃんと黄緑色のままだったので、試薬が狂っているというわけでもなさそう。比色紙もけっこうアバウトではありますけど、理論上は濃度も半分以下になってるはずですから、それなりに試薬の色が薄くなってもいいはずなのに…。
ひとまずは金魚たちも普通に泳いでて、苦しがったり暴れたりする様子もなく、直ちに何か策を打たないといけないわけではなさそうなので、とりあえず水替えの頻度を高めることにしましたが、悩ましいのが水替えを頻繁に行えばアンモニアや亜硝酸塩を分解するバクテリアへのダメージが大きく、かといって今の状態では水替えを行わないとアンモニアや亜硝酸塩が減らないという、まるでニワトリが先かタマゴが先かみたいになっていること。ちなみに自分は「ふわふわしてかわいかったので神様が先にひよこを作った」説(吉田戦車先生提唱)を信じます。いろんなサイトを調べ回って、結局毎日の水交換はかえって逆効果ということで、水替えしたいのをグッと堪え、水質と金魚の様子を注意深く観察しつつ、頻度を2日に1度にするようにしました。
「直ちに影響はない」とか「注意深く見守っていく」とかなんか某政党みたいでアレですが、今から振り返ればこの時期が一番大変でした。試薬とにらめっこの毎日で、試薬も決して安くはないのですが、初心者で経験のない分をお金でカバーといった感じでしょうか。たかだか200円で掬ってきた金魚に、今までもう新型PS3が買えるくらいのお金をかけてきたような気がしますが、命あるものですからね。やっぱり大事にしてあげたいですし。
そんなわけで、再び水質との長い(?)戦いが始まりました。
ひとまず出発日と帰宅日に水替えをすれば中3日なのでなんとか大丈夫だろうと、出発日の午前中に1/3を水替えて実家に帰りました。
ところが、札幌でゆっくり過ごして迎えた帰京の日、予期せぬ事態が起こりました。9月21日、この日は台風15号が関東地方に上陸し、猛威を振るった日です。乗る予定だった14:00新千歳発の飛行機を含む午後以降の便は、朝9:30の時点で全便が欠航となり、東京に戻ることができなくなりました。さらに悪いことに、予約を変更するために航空会社の予約センターに電話をかけまくるも繋がらず(欠航の場合の予約変更はオンラインじゃできないらしい)、実家の固定電話、カミさんと姉と自分の携帯電話計4台体制で1時間のリダイヤルの末に繋がった時には既に翌日の便は全て満席。家に戻れるのは23日ということになってしまいました。この場合の予約変更はお金はかかりませんし、実家滞在なので滞在が延びたところで痛くもかゆくもない(むしろうちの両親は孫と一緒にいられる時間が延びて超ラッキー)なのですが、自宅にいる金魚が気になります。えさを食べていない分排泄物も少ないでしょうから、アンモニアが増えるペースも多少は遅いでしょうけど、水温を下げるのに送風機を動かしたままなので、水が蒸発するペースは速いはず。水が減れば濃くなるのは道理であり、2日間の延長はかなり心配です。むー。
しかしだからといって札幌にいる自分にできることなど何もないわけで、ひたすら無事であることを祈りつつ23日を迎えました。昼過ぎに羽田空港到着、自宅に着いたのは15時過ぎ。真っ先に金魚水槽を見に行きましたが…。
2匹とも元気に泳いでました!
ただ案の定だいぶ水が少なくなっていたので、ひとまず他のことは置いといて足し水を兼ねて水を交換。少しエサをあげてみましたが食欲もしっかりしててすぐに完食。ほっと一安心。
しかし、ここで安心しすぎてしまったんですよね。通常のペースであれば水替えは2~3日に1回くらいなのですけど、ほぼ一週間水替えをしないでいたわけですから、ホントなら水替え後にもちゃんと水質までチェックするべきだったし、それの結果を見て水替え頻度を考えるべきだったんですよね。にもかかわらず、見た目異常がなかったことでなんとなく水質は大丈夫なんだろうと思ってたんですけど…。冷静に考えれば、まだ水槽を立ち上げて3週間程度ですから、安定するにはまだ早いはずだったんです。帰宅した時に水替えしてからは、2日後の日曜日にまた1/3水替えしたっきり木曜日に思い立って水質を計ってみたら…アンモニア濃度がけっこう大変なことになってる!
自分の使ってるテトラ社のアンモニア試薬は色で判別するタイプで、水槽から採取した水を試験管に入れ、3種類の薬品を決められた量を決められた順番に混ぜていくものです。3つめの試薬を加えると黄緑色になり、しばらく置いてアンモニアが検出されなければそのまま黄緑色、濃度が高くなるにつれて緑が濃くなっていくようになっています。帰省前に買ってきた時に計った時はキレイな黄緑色だったんですが…。今回はえらく深い緑色になってしまいました。試薬の説明書にはアンモニア濃度の危険数値は3.0mg/lと書かれているのですが、どう見てもこれ3.0mg/lの色になっています。こりゃまずい。亜硝酸塩濃度もチェックしてみたら、こちらも濃度が高くなるにつれて無色から赤くなっていく試薬が濃いピンクに。こりゃまずい。
慌てて急遽1/2を水替え。その後再度アンモニア濃度を測ってみると、交換前と色が変わりません。もう一度1/3を替えてみましたが、それでもあまり下がらず。普通の水道水で試してみたところちゃんと黄緑色のままだったので、試薬が狂っているというわけでもなさそう。比色紙もけっこうアバウトではありますけど、理論上は濃度も半分以下になってるはずですから、それなりに試薬の色が薄くなってもいいはずなのに…。
ひとまずは金魚たちも普通に泳いでて、苦しがったり暴れたりする様子もなく、直ちに何か策を打たないといけないわけではなさそうなので、とりあえず水替えの頻度を高めることにしましたが、悩ましいのが水替えを頻繁に行えばアンモニアや亜硝酸塩を分解するバクテリアへのダメージが大きく、かといって今の状態では水替えを行わないとアンモニアや亜硝酸塩が減らないという、まるでニワトリが先かタマゴが先かみたいになっていること。ちなみに自分は「ふわふわしてかわいかったので神様が先にひよこを作った」説(吉田戦車先生提唱)を信じます。いろんなサイトを調べ回って、結局毎日の水交換はかえって逆効果ということで、水替えしたいのをグッと堪え、水質と金魚の様子を注意深く観察しつつ、頻度を2日に1度にするようにしました。
「直ちに影響はない」とか「注意深く見守っていく」とかなんか某政党みたいでアレですが、今から振り返ればこの時期が一番大変でした。試薬とにらめっこの毎日で、試薬も決して安くはないのですが、初心者で経験のない分をお金でカバーといった感じでしょうか。たかだか200円で掬ってきた金魚に、今までもう新型PS3が買えるくらいのお金をかけてきたような気がしますが、命あるものですからね。やっぱり大事にしてあげたいですし。
そんなわけで、再び水質との長い(?)戦いが始まりました。