野球総合コース担当の
コーチの道治です。
今日は、総合コースの練習内容を
一部ご紹介したいと思います。
この日はいつも通りのアップとストレッチを
済ませた後、筋力トレーニングで
たっぷり体に負荷をかけ、
体だけでなく、実際に悲鳴が
聞こえるくらいまで体をイジメさせました。
その後のメインの練習として、
この日はバント練習です。
バントは、試合を優位に進めるためには
とても重要な作戦です。
個人的には、バントばかりの選手を作ることや、
試合前半にも関わらずスクイズのサインが
出るチームはあまり好きではありませんが、
送りバントのサインが出て、
初球をあっさり決めることにより、
チームに流れを作り出すことができるのも事実です。
バッティングでは3割打つことが出来れば
上出来ですが、バントは10割を
目指さなければいけません。
少年野球を見ていると、バントを失敗する選手は、
①ボールを怖がり、腰が退けた状態でバントをしてしまう
② 膝が固くなり、上半身だけでバントしてしまう
③コースを狙い、バットを動かし過ぎてしまう
この3パターンが多い気がします。
そこで、総合コースではまず、
ピッチャーが下から投げる球を、
バッターは軸になる手(右バッターであれば右手、
左バッターであれば左手)でボールを
しっかつかむ練習をします。
この時必要なのが、(右バッターで例えます)
右目の前で、右手で確実につかむことです。
しかも、ボールを睨み付けるようによく見て、
ボールをつかむ!
ボールが低めに来た場合は膝を柔らかく曲げ、
同じように右目の前でつかむ!
膝を柔らかく使い、しっかりつかめるようになれば、
腰が退けることも無いと思います。
次に、同じようにしっかりと睨めつけながら
ボールをつかんだ後、転がしたい方向に、
つかんだ状態からボールを離します。
転がそうと慌てることにより、
バットのヘッドが動いてしまい、
フライを上げてしまったり、
ファールになることを無くすのが目的です。
ピッチャーが毎回目標となるところに
ボールを置き、そこに当てるというゲーム的要素を
入れながら練習していますが、
選手たちは10球に1~2球当てることが
できるようになり、喜びの声を上げています。
さて、これをみっちり行った後、
仕上げは総合コース恒例の
『連帯責任バント』です。
これは、その日参加している選手全員が、
一発でバントを成功させる練習です。
途中、一人でも失敗してしまえば、
その場で全員がダッシュ!!
バントの技術向上と、プレッシャーを
撥ね退けることを兼ね備えた練習となります。
何度も何度も失敗し、
ダッシュを20本も30本も繰り返され、
残りあと一人で合格!
となった時の選手のプレッシャーは、
胃の中のものが出そうな顔をしていて、
見ているこちらまで気の毒な気がします。
(但し、そんな時、父兄の方々はみなさんは
笑っていますが・・・)
しかし、前回の練習の時も、
合格を決めた最後の選手は、両手を突き上げ、
雄たけびをあげるほど喜んでいました。
技術以上に、プレッシャーに勝てた喜びでしょう。
総合コースでは、このような練習をしています。
さて、最後に・・・
バントのサインが出た時、
実際の審判のストライクゾーンは
もちろん変わらないものの、
選手はストライクゾーンを変えなければいけません。
それがどこなのか? なぜなのか?
みなさんはご存知ですか?
総合コースに来て頂ければ、その答えが分かります。