コーチの清岡です。
ピッチャーにとって球速を上げることほど魅力的なことはありません。
日本の野球の場合はピッチャーのステータスが高く、
小中学生も野球を始めればやはりみんなが
大なり小なりピッチャーを目指すものではないかと思います。
子供の頃の野球においてはやはり速い球を
投げられる者がピッチャーの座を射止める場合が多いですから、
どうやったら球速が上げられるかというのは
多くの野球少年の目標になります。
まず、基本的に球速はやはり体の大きさがモノを言います。
単純に体が大きければ筋肉の量が多くなり、
それだけ大きな力をボールに伝えることが出来るのです。
しかし、もちろんそれだけではありません。
自分の体が持つ筋力をどれだけ効率よく
ボールに伝えるかということも非常に重要な点です。
これは「いかに自分の体を上手く操れるか」
と言い換えることも出来るでしょう。
単純に背が大きくても、筋肉が太くてガッチリしていても、
関節の柔軟性や全身の筋力のバランス、
骨格の整い方が悪ければ持っている力を無駄なく
ボールに伝えることは出来ないのです。
各筋肉の鍛え方などはまたの機会に
考えてみたいと思いますが、
大きな筋肉だけでなく、関節をつなぐ腱や周囲の筋肉、
加えてインナーマッスルと呼ばれる
体幹を支える筋肉などを鍛える必要がありますし、
ストレッチや体を伸ばすトレーニングが必要になるでしょう。
握力を鍛えるのも球速を
上げるための重要な要素でもあります。
また、様々な全身運動を繰り返して
自分の体の限界と操縦方法を学んでいかなければいけません。
これらのトレーニングはハッキリ言って地味でつらく、
簡単に効果の見えない地道なものです。
しかしその地道な努力を継続することでしか、
安定した球速UPを達成することは出来ないのです。
みんなが追い求める能力だからこそ、
みんなよりも優れた方法でみんな以上の
強い意志を持ってトレーニングしなければいけないのだ、
ということは心したいものです。