コーチの名和です。
これは、愛工大名電野球部合宿所の食堂の扉に貼ってあり
倉野監督が書いたものです。
先週はスクールの強化合宿を終えましたが、
二晩、子供たちと過ごして、食事について現実を知りました。
スクールの練習時に、保護者の方から
「お菓子ばかり食べて、ご飯を食べないのです・・・」
「野菜が嫌いで、全く食べません・・・」
「もっとたくさん食べて大きくなってもらいたいのですが・・・」
「好き嫌いが多く、何を作ったら食べてくれるか・・・」
「身長をもっと伸ばすために何を食べさせたらいいのか・・・」
なんてことを相談されます。
５月にチチローさんこと、メジャーリーガーのイチローの
お父さんと元愛工大名電高校野球部監督の中村監督との
トークショーを行いました。
その時にチチローさんからイチローの小・中学生時代の
食事についてお話しがありましたが、
イチローは野菜は一切食べず、好きなものだけを
食べていたそうです。
食卓にイチローの好きなものがなくて、箸をつけようと
しないときは、チチローさんが、「何が食べたい？」と
聞いて、それをスーパーに行って買ってきて、イチローに
食べさせたそうです。
私なら「まずいだとか嫌いだとか言ってんじゃねえぞ！
つべこべ言わずに食え！」
と言って、無理やり食わせますけどね。
チチローさんがイチローを連れて、近所の行きつけの
寿司屋に行ったときも、イチローはトロだとかウニだとか
高価なものばかりを注文し、チチローさんはたまごや
のり巻きなどを食べていたということもお聞きしました。
こんな食生活でも、故障で休むことなく、メジャー記録を
毎年更新する選手になれるのですから、
好き嫌いなんか問題じゃないかもしれません。
でも、もしかしたら、子供の頃から好き嫌いなく食べていたら
昨年も２００本安打を達成して、今年も今までどおり活躍して
いたかもしれませんね。
スクールの選手たちは、好き嫌いが多いというのは
どれくらいのことを言っているのだろう。
野菜を食べないというのは、全く食べないのか、
好きな野菜だけ食べるのか、状況がよくわかりません
でした。
合宿で子供たちの食事の仕方を見てみると、色々ありました。
狂ったように３杯も４杯も食べる選手もいれば、
茶碗１杯のご飯が食べられず、最後までもぐもぐ口を動かして
いた選手もいます。
野菜には全く手を付けず、好きなものばかり食べる選手、
嫌いなものは隣の友達にあげて、いかにも完食したように
お膳をきれいにしている選手もいました。
「ごちそうさまでした」をする前にコーチがお膳を見て
回ったのですが、これがまたひどい・・・・・
合宿中は、「好き嫌いすると試合に出さないぞ！」と言った
こともあるのですが、そのように強制しても家に帰れば
同じことだと思い、完食させるより「食わず嫌い」をなくそうと
全てのものに箸を付けさせました。
「食わず嫌いも」勇気を出して口に入れてみたら意外と「うまい」
ことがわかった選手もいて、周りからもらって食べている子も
いました。
スクールでは、オリンピックの吉田沙保里選手や伊調馨選手などの
栄養サポートをしている、至学館大学栄養サポートチームに
子供たちの食育を協力していただくことになっていますが、
野菜嫌いをなくすメニューや、身長を伸ばしたいメニュー
など、ご両親のお悩みにあった情報を提供していこうと
考えています。
現在は栄養サポートチームの中で、スクール専属の栄養士さん
を選抜していただいている状況で、連絡待ちとなっています。
スクール専属の栄養サポートチームが結成されたら、
栄養講座や料理講座なども開催していきます。
ゴールデンエイジに必要な栄養と、大人になっても健康に生活
できるための食育にも力を入れていきます。
また、選手のご両親やご兄弟など、家族ぐるみで役に立つ献立など
も紹介しますので、楽しみにしていていください。
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バッティングスクール カウント２３
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