コーチの名和です。
私が野球を始めた頃は、
野球の基本はキャッチボールと言われていましたが、
今でもそう指導されているのでしょうか。
野球は打つ、走る、守る、とありますが、簡単に言えば
野球は点取りゲームです。
点を取るためにはヒットが必要ないこともあります。
フォアボール、またはエラーで出塁する。
盗塁で2塁。
送りバントで3塁。
スクイズまたは、たたいて1点。
社会人のA級軟式野球はこんなパターンで勝負が決まり、
エラーや四球でランナーを出したら
1点を覚悟しなければいけません。
硬式野球はこのとおりではありません。
ご存じのように5点、10点差でもひっくり返されるゲームもあります。
野球は点を取り合うゲームなので、点を取る攻撃と同時に
点を取られない守り(投手力も含めて)も高めないといけません。
チームによってそれぞれの「チームカラー」というものがあります。
バッティング重視の攻撃野球のチーム
堅い守備の守りの野球のチーム
私がいた当時の愛工大名電野球部は
完全な攻撃重視のチームでした。
最近の愛工大名電の野球とは正反対で、
バントのサインはまずありません。
バントのサインが出たとしても、自分も生きるセーフティバントです。
ランナーが出て送ることなくヒッティングで攻める野球は
打線が繋がればビッグイニングとなり大量点が取れます。
反面、併殺打などでチャンスを潰して膠着するゲームになることもあります。
野球は失敗のスポーツと言われているように、
バッティングは10回のうち3回成功すれば一流選手です。
このような確率から考えても、攻撃野球より
守りの野球の方が勝てる確率が高くなります。
特に少年野球では技術的、体力的にも成長過程の子供なので
まずはしっかりとした守備を身に付ける事が必要です。
守備練習はチーム全体で行う必要がありますが、
バッティングは個々の特徴やクセなどを重視する指導が必要です。
個人でもできるバッティングの練習を補うために当スクールを発足
させたわけですが、スクールの合宿やグランドでの強化練習で
子供たちの守備を見ると、キャッチボールもまともにできない
子が多すぎます。
「バッティングだけでなく、守備も何とかしなきゃ・・・」
という悩みになりました。
みどり教室では5年生のキャッチャーのJくんの個人指導をしています。
Jくんの個人指導を始めたときはキャッチングの練習というより
グラブの使い方、フットワーク、スローイングの基本がまるでできてなく、
驚きました。
これらはキャッチボールで身に付けることです。
Jくんと始めた練習は、元愛工大名電の中村監督が今から30年も前に
始めた板を使ってのキャッチボールです。
板ですと小学生のJくんには危険がありますので、
スリッパを使いました。
つま先まであるスリッパを左手にはめ、ミットの代わりです。
投げられたボールをそのままスリッパに当てるとはじいてしまい、
上手く捕ることができません。
スリッパで捕るときはボールの勢いを殺して、手首を返しながら
耳の所に持って行き送球動作に入ります。
ボールの勢いを殺す、手首を返す、このようなタイミングが難しく
慣れが必要です。
言葉で表現すると伝わりにくくてすみません。
この練習でJくんは驚くような成長を見せ、
ミットの使い方も上手くなってワンバウンドの投球でも
後逸することがほとんどなくなりました。
先日、みどり教室でJくんの個人指導をしていたとき、
練習も終了間近になってきて次の時間の選手たちが
練習場に入ってきました。
その子らにも次の練習時間が始まるまで、スリッパの
キャッチボールをやってみるかとすすめ、皆でやりました。
小3から6年生までの選手たちで、最初は上手く捕球できま
せんでしたが、10分くらい交代で練習しただけで
皆が上手く捕れるようになりました。
小3の子も最初は「怖い・・・」などと言っていましたが、
10分後には6年生の子と同じようにやっていました。
落球すると次の子に交代というルールでやったところ、
少しでも長くやりたいという気持ちなのか、集中して真剣な
練習になり、落球すると本気で悔しがり、かなり盛り上がった
練習となりました。
その日は親御さんのご希望もあり、7時のクラス、8時のクラスは
バッティング練習はそっちのけでスリッパでのキャッチボールで
終わりました。
練習が終わる頃は皆が驚くようなフットワークと
スリッパさばきでキャッチボールをやっていました。
あの子らのようなフットワークとグラブさばきができる小学生は
まずいないと思います。
中学生でも少ないと思います。
そんな練習をした彼らですが、まだ「できた」というレベルで
毎日続けてそれをしっかり自分のものに身に付けてもらいたいと思います。
名北教室の「野球総合コース」では、野球の基本となるキャッチボールをはじめ、
バッティングや守備の基本から練習し、
守備もバッティングもできる総合的にレベルの高い選手を育てていきます。
スリッパキャッチボールに興味がある方、守備やバッティングの基本を身に付けたいと
お考えの方は名北教室に来て下さい。
しっかり教えます。
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少年野球では守備ができる選手から試合に出してもらえるという
傾向があります。
また、将来プロ野球選手を目標にするなら、そうでなくても高校で甲子園などを
目標にするなら小学生のうちに基本を身に付けてなければ
この先に困ることも多くなります。
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当スクールは「バッティングスクールCount23」という名称ですが、
守備もやり始めるとしたら名称変更もしないといけないかな・・・・
と悩む今日この頃です。
東海地区のチームにはボランティアで出張指導をしていますので、
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スケジュールが合えばチームの練習場まで出向き、
バッティングや守備の指導させていただきます。
既に50チーム以上の出張指導をしていますが、かなり好評なので
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チームの全員がスリッパキャッチボールができるようになると、
すごいチームができると思います。
スクールではそんな選手を育てていきます。
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