動画で対比してみました。
川又さんのバッティングフォームです。
家庭用ビデオですと一人ずつのビデオしか見られませんが、フォーム分析システムでは
同じ画面に4人のフォームまで同時に表示させ、違いを見ることができます。
他の人と比べるだけでなく、自分のフォームを前から見たところ、
横から見たところを同時に見ることができます。
インパクトの瞬間で動画をシンクロさせています。
ここから画面を見ながら打てない原因など、フォームを分析していきます。
今回は川又さんのフォームと対比して分析をしてみました。
まずはテークバックから振り出しのところ。
足を上げ着地をした瞬間を比べてみました。

踏み込んだ足のつま先が開いて着地しているので、腰もすでに開いている。
膝が内側を向きながらつま先から踏み込んでいくと腰が開きにくい。
次にインパクトの瞬間です。

インパクトの瞬間ですが、川又さんは重心が中心にあるが、選手は軸足に重心が
残っており、スムーズに回転していないことがわかります。
また、インパクトのポイントが近いので、脇が開いてしまっている。
これでは体の回転の力をボールに伝えることができず、打球のスピードが
上がらないし、ボールの飛距離も伸びない。
中には、逆に脇が開くからインパクトのポイントが近くなってしまうという選手もいます。
バッティングでも守備でも脇が開くことは直さなければいけません。
次のポイントです。

インパクトの後ですが、川又さんはしっかりリストが返り、ボールに力を乗せることが
できていますが、選手はリストが返っていません。
これではバットに当てただけになっており、バッティングとはいえませんね。

フォロースルー

川又さんは体の中心に軸があり、その軸を中心にしっかり回転しているのがわかるが、
選手は後ろに体重が残っており、スムーズな回転ができていない。
このようにポイントを一通り見ていきましたが、
腰が開く
↓
脇が開く
↓
ポイントが近い
↓
リストが返らない、当てただけ
↓
フィニッシュで後ろに重心が残る
このような状況になっています。
打てない原因はいろんなところに見られますが、
この中のダメな根源はここです

最初の踏み込みに大きな違いがあります。
川又さんは膝が内側に入り腰に貯めができたまま踏み込んでいますが、
選手は膝とつま先が開き、着地したときはすでに腰も開いています。
このような体勢になることで軸足の回転(腰の回転も)がスムーズにならず
ボールに差し込まれる。
差し込まれることでインパクトのポイントが近くなり、脇も開いてしまう。
ポイントが近く苦しい体勢でボールをとらえることでリストを返すことができず
バットに当てただけのバッティングになるということです。
バッティングやピッチングは動作の繋がりです。
開くのを直そう、
体の突っ込みを直そう
脇があくのを直そう
というように、個々の動作を修正する前に
動作を遡って見ていくことで大きな原因がわかります。
動作の始めに何か躓きがあると、その後の動作がすべておかしくなってきます。
分解写真などで動作の始めからをチェックすることで、ポイントが近い
脇が開く、体が突っ込むなどのクセの原因がわかります。
スクールでは口頭で伝える、アドバイスをするだけでなく、
映像を見せて指導しています。
ちなみに名和コーチのバッティングフォームです。
ちょっと重心が前に行き気味のところが気になります。
名和コーチと川又さんのフォームを比較してみます。
川又さんに右バッターになってもらいました。
映像を左右反転させて比較することができます。

名和コーチのつま先はちょっと外に向いていますが、膝は内側に向き、
腰に貯めもできていて軸足にしっかり重心が残っています。
川又さんの状態とよく似ていると思います。
フォーム分析をするといろんなことがわかってきます。
「何かおかしい・・・・」
と、はっきりした原因がわからない場合でも、撮影して分析すると
その原因がすぐにわかります。
打てるフォームと打てないフォームの違いは、
かっこよく見えるフォームとかっこ悪いフォームの違いだと思っています。
「なんか、こいつのフォームはかっこ悪い・・・」
と思う選手は必ずいると思います。
しかし、なぜかっこ悪く見えるかという原因を見つけるのはなかなか難しいと思いますが、
フォーム分析システムで見てみると、その原因がすぐにわかります。
打てない原因さえ見つけることができれば、その修正方法は簡単です。
あなたのフォームも分析します。
あなたも一緒に野球をしませんか?
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