昨日のキャッチボールについていろいろご意見がありました。
キャッチボールが野球の基本というのは
野球の歴史からいっても不変だと思います。
子供たちが目にするプロ野球選手のプレーは
シングルハンドで捕る、
逆シングルでゴロをさばく、
ジャンピングスローで送球する
などかっこいいプレーばかり見ています。
ですが、プロ選手になるまでに
それぞれが少年野球から練習を積み重ねた過去がある
ということを知る必要があります。
プロ野球選手が初めてボールを握った頃から
ジャンピングスローをしていたわけではない、
シングルハンドで捕球をしていたわけではないのです。
イチローの振り子打法でも
それまでの練習の積み重ねがあり、
スタンダードなフォームから振り子打法に進化し、
メジャーにいってさらに変化した
フォームで打っています。
「上手くなりたかったらプロ野球選手の物まねをしろ」
とアドバイスをする人もいます。
これも間違いではないと思います。
私も子供の頃はドラゴンズの木俣達彦さんが好きで、
マサカリ打法で高1まで打っていました。
野球は難しいもので、形は似ていても
「どうしてそのフォームなのか」
というのが身体で理解できないと、
物まねでは上手くいきません。
結局、私の物まねのマサカリ打法は、
中学までは面白いくらい打てましたが、
高校野球では差し込まれるばかりで打てなくなり、
フォームを変えました。
以前から木俣達彦さんには
プライベートで可愛がっていただいており、
マサカリ打法に行き着いたお話を
聞いたことがありました。
現役時代の木俣さんは
プロ選手で初めて個人でピッチングマシンを購入し、
自宅でバッティングができる施設を作ったそうです。
トレーニング方法も単身でアメリカに渡り、
メジャーのトレーニング方法を取り入れたり、
マイナス60度の低温室に入って筋肉を鍛えたり、
とにかく努力をされていたようです。
また、ゲーム前やゲーム後、
オフの時にも奥さんがマシンにボールを入れ、
自宅でもひたすら打ち込んでマサカリ打法を
身に付けたそうです。
そんな努力も知らない私が、
形だけを真似て打っても
上手くいくはずがありません。
守備の名手といわれた高木守道さんも
何度か一緒に野球教室をやり、
お話を聞く機会があり、職人技の
「バックトス」のエピソードを聞きました。
ホームランの世界記録を持つ王貞治さんが
一本足打法を身に付けることができた
荒川コーチの「荒川道場」での
厳しい練習は有名ですね。
このように、プロ選手の
華やかなプレーの過去には
血のにじむような努力があっての
プレーなのです。
キャッチボールがまともにできないで
シングルキャッチやジャンピングスロー、
バックストスなんてあり得ません。
昨日の私のキャッチボールの記事について、
「論理的でなく経験則でものをいっている」
や「シングルキャッチがどうしていけないのか?」
という意見がありました。
「肘から出してボールを投げると肘が下がるんじゃないですか?」
とか文字だけでは説明しにくいところの
突っ込みがあったりしました。
「上から投げるオーバースローが基本だと思いません」
というのもありましたね。
私が言いたいのはシングルキャッチや逆シングル、
サイドスローが悪いとはいいません。
実戦のプレーの中で両手で捕球する機会ばかりではないですし、
逆シングルでしか捕球できない打球もあります。
ゴロを捕球した体勢によっては
サイドスローになるのはわかります。
そのような練習をする必要もありますが、
それは守備練習でするべきことで
キャッチボールの時にシングルハンドで捕球し、
サイドスローで投げる必要はないのです。
何が何でも両手で捕球し、
オーバースローで送球しろなどと言いませんし、
思っていません。
ただ、これらのプレーは両手で捕球し、
肘を上げて上からしっかり投げられるようになった上での、
延長線上のプレーに過ぎないということです
中には素質だけでプロになり、
活躍している選手も一部はいるとは思いますが、
大半は子供の頃から地味な練習を積み重ねています。
この私の理論は経験則なのかもしれません。
しかし、これらの指導は私の恩師である
元愛工大名電高校の中村監督が実践してきたことで、
その結果、
ライオンズの工藤さん、
楽天の山崎、
マリナーズのイチローなど
その他12名の
プロ入りの機会を作ってきたのです。
彼らも入学当時は野球特待生とはいえ、
キャッチボールから徹底的に練習させられてきたのです。
そのキャッチボールのおかげでプロに
なれたとはいいませんが、
それもプロセスにあるのです。
これだけはわかってもらいたいと思います。
キャッチボールを疎かにしてゲームは成立しないはずです。
これを覆す結果があるなら知りたいです。
当スクールはキャッチボールの重要性を徹底していきます。
なんか、私の理論を無理矢理押しつける
独裁者のような気分ですが、
異論がございましたら
ご意見お待ちしています。
8月18日18時の稲沢教室、
練習参加する選手はサブグラウンドで
キャッチボールを徹底的にやります。
「ハエたたき」とグラブを持参で来ること。
楽しみにしておきなさい。
あなたも一緒に野球をしませんか?
Nagoya23バッティングスクール Count23
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