とある彼女のこと | こころのお茶時間

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くれたけ心理相談室 かがわまこです。
精神保健福祉士として
カウンセリングを行っています。
通院有無は問いません。

心の霧と雨を 光と虹に変える
きっかけとしてご利用ください。

いつも仕事やプライベートを充実しているように見える人がいて、


その彼女に電話をすると、どんなに忙しくても「いつも元気そうだね」と、


言われる。でも、彼女はいつも「声だけなんですよ」と。


そして、転居と結婚後の仕事と家事の両立がうまくできず、


体調を崩す日も多く、進学も控えていたので、


仕事を辞めざるを得なくなった時、


「体調が悪いようには見えない」と言われ、


言われた当人は、元気に見えて悪いとは思わない反面、


自分の心の叫びが伝わらない悔しさもあった。


正直、今まで抱えていたものを知っているのは自分だけ、


辛いことも共有したかった、多少のさみしさもあったのかもしれない。



言葉は、測れるものではないけれど、


同じ言葉でも相手によって重さや温度が変わってしまう。


そして言葉には影もあって、相手が言ったことに


意味や理由も含められることもある。


受ける側は重たく感じることも冷たく感じることもあれば、


空気のようになんともなかったり、暖かくなることだってある。



それを察するのはとても難しいことで、キリがないこともある。


でもその彼女は、自分と似たような思いをしている人は、


きっと沢山いて、生きづらさ、心の詰まりを感じる人がこれ以上


増えて欲しくないと思ってきたようだ。



あれから、数年後、彼女は全く新しい世界へ入ることになった。


人と関わる仕事は長いが、こころを支援する仕事だ。


まだまだ、人生経験は浅く勉強不足なところも多いだろう。


とはいえ、その味わった人生経験は誰にもわからない


自分だけのものだ。そこは胸を張ってやっていくという・・・。



その彼女は、私、かがわまこの本音だったりします。




クローバーここまで読んでいただき、ありがとうございますクローバー

  【くれたけ岡崎心理相談室 かがわまこ】

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