いつも仕事やプライベートを充実しているように見える人がいて、
その彼女に電話をすると、どんなに忙しくても「いつも元気そうだね」と、
言われる。でも、彼女はいつも「声だけなんですよ」と。
そして、転居と結婚後の仕事と家事の両立がうまくできず、
体調を崩す日も多く、進学も控えていたので、
仕事を辞めざるを得なくなった時、
「体調が悪いようには見えない」と言われ、
言われた当人は、元気に見えて悪いとは思わない反面、
自分の心の叫びが伝わらない悔しさもあった。
正直、今まで抱えていたものを知っているのは自分だけ、
辛いことも共有したかった、多少のさみしさもあったのかもしれない。
言葉は、測れるものではないけれど、
同じ言葉でも相手によって重さや温度が変わってしまう。
そして言葉には影もあって、相手が言ったことに
意味や理由も含められることもある。
受ける側は重たく感じることも冷たく感じることもあれば、
空気のようになんともなかったり、暖かくなることだってある。
それを察するのはとても難しいことで、キリがないこともある。
でもその彼女は、自分と似たような思いをしている人は、
きっと沢山いて、生きづらさ、心の詰まりを感じる人がこれ以上
増えて欲しくないと思ってきたようだ。
あれから、数年後、彼女は全く新しい世界へ入ることになった。
人と関わる仕事は長いが、こころを支援する仕事だ。
まだまだ、人生経験は浅く勉強不足なところも多いだろう。
とはいえ、その味わった人生経験は誰にもわからない
自分だけのものだ。そこは胸を張ってやっていくという・・・。
その彼女は、私、かがわまこの本音だったりします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
【くれたけ岡崎心理相談室 かがわまこ】