ある幼稚園の先生が
犬の絵を園児に見せて、
「この動物は何と鳴きますか？」と尋ねました。
するとある園児は「ぼくの家の犬は、おなかがすくと『クーンクーン』と鳴きます」と答えました。
違う園児は「わたしの家の犬は、知らない人をみると『ギャンギャン』とほえます」と答えました。
またある園児は「げんかんのチャイムがなると、『ウーウー』とうなります」と答えました。
園児たちのさまざまな答えに先生は少し困った顔をして、
「そうだね。どれもが正解ですね」と答えたそうです。
きっと先生は『ワンワン』という答を期待していたのでしょう。
その幼稚園の先生に限らず、
小学校の先生も
一つの答えを求めがちのような気がします。
先生方は明日の授業のために
事前に準備・計画をしてして授業に臨むそうです。
ところがせっかく準備・計画をしても思うように授業が流れない時があるそうです。
（子どもたちの反応が、先生が意図していたものとは違うらしいのです）
そんな時、先生はどうするのでしょうか。
子どもたちの反応を無視して、先生の流れ（準備・計画）に無理やり引っ張っていく先生と、
用意した準備・計画を保留して、子どもたちの反応の流れに乗る先生に分かれるそうです。
（どっちの流れが、子どもたちの意欲や主体性を満足するかはおわかりだと思います）
子どもたちの反応もさまざまあるとは思いますが、
なかには先生の意図（準備・計画）を理解して、先生の意図する答えを言う子もいれば、
（その子が先生の意図を理解・納得しているかは別ですが…）
先生の意図を理解・納得をせずに、自分なりの意見・考えに固執する子もいます。
（先生によっては前者を良い子・できる子、後者を困った子・できない子と捉えがちですが）
学校の先生方は、正解は一つだけと思っているのでしょうか。
そんなことはありませんよね。
算数や数学は場合によって正解が限定されることもあるでしょうが。
先生が子どもに問題を出して、子どもが「わかりません」と答えると
先生の多くは「よく考えなさい」「なんで、わからないの」と言いますが、
「わからない」という答も立派な答えの一つだと思うのですが。いかがでしょうか。
考えてみると、世の中にはすぐ答えがでない問題がたくさんありますよね。
そんな時、わたしたちは無理やり答えを出して、スッキリしようとしますが、
答が出ない問題としばらく向きあう方が得るものが多かったりしませんか。
どうも、私の悪い癖で
話が広がりすぎてとりとめがつかなくなってきましたので、
この辺でやめることにしましょう。それでは、また
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