カウンセリングで「吐き出す」ことが大事というもの間違いです | 傾聴・カウンセリングのレベルアップ「臨床カウンセラー養成塾」

傾聴・カウンセリングのレベルアップ「臨床カウンセラー養成塾」

心理カウンセラー(著者・セミナー&企業研修講師)鈴木雅幸が実践で通用する傾聴・カウンセリングのスキル(反射神経)について語るブログ

カウンセリングでは、なぜ人が立ち直っていくのか。

 

その理由としてよく「吐き出せるから」というものがあります。

 

辛い話を吐き出すから、気持ちが楽になる。

 

 

 

確かにそれは間違いではありません。

 

でも、吐き出すというのはあくまでも吐き出すだけ。

 

そこにはあまり未来はない。

 

 

 

私はカウンセリングで、辛い話を毎日のようにお聞きします。

 

でもそれは決して「吐き出している」という感じではありません。

 

自分のことについて、自分の言葉で語っている、そういう姿です。

 

 

 

自分のことや自分の経験したこと、自分の気持ちや考え。

 

それらを自分の言葉で語っているのです。

 

 

 

自分は辛い、悲しい、寂しい、許せない。

 

何が悲しく、どう悲しく、なぜ悲しいのか。

 

それを自分の言葉で話しているんです。

 

 

 

それを「吐き出す」などと乱暴には捉えないことです。

 

また、ただ「吐き出す」につながるような

そんな聞き方をしないことです。

 

どれもが貴重な話、貴重な体験談です。

 

 

 

中には吐き出すことで楽になるから

「吐き出させよう」などと言う人もいます。

 

これも大いなる勘違い。

 

そんな発想で話を聞こうとすれば

クライエントは深く傷つきます。

 

 

 

吐き出すと語るの違い。

 

吐き出させると受け止めるの違い。

 

しっかりと心得て頂きたいことです。

 

 

●無料特別レポート「誤解されている傾聴スキル8つの真実

 


●傾聴力・カウンセリングスキル向上のヒントになるメルマガはこちら

 


●臨床カウンセラー養成塾 塾長鈴木雅幸への「無料学習相談」はこちら