うまくしゃべれない変な感覚 | 小さな海のたからもの

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元場面緘黙児(自己診断)のブログです。
場面緘黙のことと適応障害のことを書いてます。

たまに、うまくしゃべれなくなることがあります。

 

普段はスラスラ平気でしゃべれるんだけど、会話中、たまに頭で考えていることがうまく言葉にできない感じになります。

 

それでも、人との会話中だから、しゃべり続けようとして、口が回らなくなりそうになり、でも、口が回らないと変だから、なんとか立て直そうと頑張って頭と口から出す言葉をつなげて、必死にしゃべります。

 

ちゃんとしゃべれてるのか、自分?と心配になります。

もしかしたら、ちょっとあやしい感じになってるかもしれません。

 

うまくしゃべれない感覚は感じているし、恥ずかしさと緊張とそれを隠そうという頑張りがごっちゃになっています。

意識してゆっくり話そうとしたり、言い直したりするし、きっと変な感じのしゃべり方になってるんじゃないかと思います。

 

普段の会話は、短文でのやり取りが多いから、だいたい問題ないんだけど、少し長く自分が話す状態になると、注目されている、聞かれていることを意識してしまうのかもしれません。

自分の経験を話すとか、何かを説明するような状態になったときになりやすいです。

 

でも、いつもそうなるわけではないです。

なにげない会話の中で、ある程度盛り上がって、調子に乗ってしゃべっているときの方が、そうなりやすい気もします。

 

カウンセラーさんや保健師さんと話すときには、長々と話しても、そういう状態にはならないです。

上司と話すときや病院で主治医と話すときなども、ならないです。

日常会話のときに突然なることが多いです。

 

頭で考えていることと、しゃべりたい気持ちと、口の動きがこんがらがるときがあるのかな。

 

これは、ちょっと場面緘黙の後遺症でもあるような気がします。

 

単純に、会話経験が少ないことも原因の一つだと思いますが、もう一つは、子供のころ、実際、自分はしゃべらないのに、頭の中ではスラスラと「こう言えばいい」ということは浮かんでいて、他の人がしどろもどろしゃべっている時なんかも「こう言えばわかりやすいのに」なんて、頭では理想的なこと、えらそうなことばかり考えていたからかもしれません。

 

頭の中はスラスラなめらか、上手なしゃべり。

でも、実際は、それを口に出したことがない。

頭でっかち、経験不足、実力不足です。

理想(頭で考えていること)と実力(話す力)の差が大きいんじゃないかと思います。

 

大人になってからも、他人の下手な説明を聞いていると「それじゃわかりにくいよ、こうやって説明すればいいのに」って思ったり、ゆっくり丁寧すぎてまどろっこしいと「回りくどいなー、もっとさっさとわかりやすく説明すればいいのに」って思ったり、人のしゃべりについては、文句だらけなんですよね。

 

でも、実際、自分でできるのかと言われると……

まあ、無理。

後輩にちょっと説明するだけのことでも、頭では上手に説明できそうな感じがしても、うまく順序立てて話せていなかったり、早口になってしまったり、同じことを何度も繰り返してしつこいと思われなかったかな?と思ったり、理想通りにはできていません。

 

こういうのって、自分で練習したり、意識して何か努力しないといけないものなのかな。

 

場面緘黙って、しゃべれなかった場面でしゃべれるようになったら、「しゃべれるようになってよかったね」で終わっちゃうことが多いと思うけど、しゃべれるようになってからも、話す練習やコミュニケーションの勉強、発声練習など、後遺症を残さない訓練をするべきなんじゃないかなって思います。

 

しゃべれるようになって、全く困らず生活していても、声が小さくて聞き返されることはよくあるし。

 

それに、私の持論では、場面緘黙の人はなんとなーく発達障害の薄ーいグレーゾーンに入っているようなことが多い気がするので、人とのコミュニケーションを意識して学ぶことが必要な気もします。

 

 

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