鉛色の空を見上げて
もう一度見つめた画面
五月雨を浴びる体に
弾く雫が寂しくて


近くにいる時はそれだけで安心で
触れれる距離にいないと重い心


眼に見えて聞こえて来る
悲鳴に似たため息が
超えられぬボーダーライン
思いだけが先走って
本当の優しさがわからなくなった


顔色を伺うことさえ
今の僕には出来なくて
鳴り止まぬ雷鳴に浮かんだ
触れると割れそうな声


近くにいる時は不調でも安心で
触れれる距離だと笑っても不安


眼を伏せても聞こえて来る
笑い声元気じゃない
立ちすくんだラインの前で
焦りだけが頬を伝う
かけるべきの言葉が浮かばなくなった


やっと明け始めた
空に浮かぶ黄色い雲が
遠かった存在を
近くに感じさせてくれる
浮かんできた
抱きしめたら壊れそうな
とても細い肩に
優しく包み込むような
飾らない言葉


眼を合わせて伝えてみよう
無理にでも笑顔でさぁ
立ち止まったラインの前で
声枯れるまで大声で
勇気づけも元気づけさえも
どこにもないけれど
ただ大丈夫?って言いたかった
合わせた眼が本当に笑った

叩き落とした誰かの雫を
いくつもいくつも空に笑った
心高ぶる流れる熱さに
いつものいつもの場所に戻った


次のチャンスで恥を晒したとしても
今は止め処ない時間を暗く染めることしか出来ない


芽生えた蕾を燃やす
高温を司った脈打つ定め
気取った言葉はいても
必ずいいことは無いとわかってたんだ
罪を重ね重ね
嵌る泥を思いっきり蹴って
いつしか死ぬ時が来たら
大声で笑ってやるぜ


天に投げかけた誰かの苦境で
幾度も幾度も風を掴んだ
先を見据えた黒い翼が
最後の最後で秘めたる力


次のチャンスで苦痛に沈んでさえ
今は止め処ない時間を暗く渡ることしか出来ない


隙入る光を燃やす
灼熱を司った脈打つ定め
軋んだ言葉鞘させど
必ず報われはしないとわかってたんだ
罪を重ね重ね
煮え立つ泥を空かさず叩いて
いつしか死ぬ時が来ても
爆笑を世に咲かせてやるぜ


次のチャンスで心を沸かしてさえ
今は止め処ない時間を暗く纏うことしか出来ない


毀れた刃を燃やす
情熱を司った脈打つ定め
羽織らせた言葉説いても
必ず赦されはしないとわかってたんだ
罪を重ね重ね
鎮まった泥を綺麗に泳いでも
いつしか死ぬ時が来るだろう
芽生えた蕾を燃やす
高温を司った脈打つ定め
気取った言葉はいても
必ずいいことは無いとわかってたんだ
罪を重ね重ね
嵌る泥を思いっきり蹴って
いつしか死ぬ時が来たら
大声で笑ってやるぜ
燃え立つカルマの炎の思い通りに
生きるしか俺達は笑えない
笑えない oh・・・


暗い命の先に生まれた輪廻に
明るい運命(さだめ)も
強い綺麗縁も
何もかもが化け物で
俺は餌になるだろ・・・
そんな暗い暗い人生を照らす
強い光、カルマの炎

コンクリート作りの壁に
冷たい涙が降り注ぐ
手で触れたら何故だか痛い
張り裂けそうな地震の最中


首をかしげた僕は見たんだ
こんなにも悲しいわけと 光


虹の橋は確かに架かった
青い空の雲と雲の間
虹の端は確かにあった
遠目から見るとよく見えるな
水溜りに映る僕の頬が綻ぶ


止むことがない地震の事を
知ったときには止んでいた
手で掴むことなんて出来ない
だから優しく胸を手で包む


ふと空を仰いだ僕は見たんだ
こんなにも苦しいわけと 光


虹の橋は確かに架かった
青い空の雲と雲の間
虹の声が聞こえてきたんだ
色んな涙を拭った風が
水溜りを覗く僕の頬を撫でた


涙の降る根源
それは心曇らせる出来事
涙の降る根源
それは心晴れやかな出来事
虹はそうやって創られる


虹の橋は確かに架かった
よく見てみると笑顔があった
虹の端に目を移してみた
今はまだこの虹が見えない人
青い空を仰ぐ僕の頬に雫が落ちる

止まない蝉時雨
突然の不幸に際した二人
止まない高鳴り
二人での始めて月夜のデート


人ごみに流され灯篭のように
見つけたベストはいつも隣にいてくれた


君が笑った弾けた明るい笑顔
差し込む光がときめき瞳に写す
海に降るのは光の花で
僕はそれを綺麗な君に重ねてみてた


止まない歓声に
突然のアンコールに遭った二人
止まない高鳴り
二人だから分かることを見つけた月夜


少なくなっていく人は花の様に
至福の時間を隙間なく埋めて見せよう


君が笑った際立つ明るい笑窪
輝く夜空を流れ星のように照らす
すぐに消えていく光の花が
僕の願いの綺麗な君に重ねてくれた


二人きりの夜道に歩を進めてる気がしない
きっと何処かで僕らのような月夜を
光に照らされて過してる人たちがいると信じて
叫んじゃおうよ 「大好きだよ」


君が笑った零れる明るい声が
降り注ぐ灯でキラキラ白い吐息
空に放つのは光の花と
僕と大好きな綺麗な君の重なり合う気持ち
膨らんだ心を頬を染める火が
体の熱さを大きくさせて
果てしなく高鳴る鼓動へと


重なる影が二人を抱き寄せる
刹那灯った命と共に咲き乱れる
綺麗な君の澄んだ瞳に映る花火

ガタガタと窓が鳴った
止むことの無い嵐の夜
傷ついた僕の心
傷つけたまま君の心


ドンドンとドアが鳴った
何者かの悪戯だろう
擦りむいた掌は
せめてもの君への償い


途絶えてしまった通信 何度呼びかけても届かない
離れているって言って 本当は逃げてるだけなのかもしれない


ザァザァ流れる雨粒の行方
分からないけどたまりに溜まる涙
騒々しい外野に当たってみても
全て風の中に消えてしまった
結局切ない思いだけが
暇を持て余しかさぶた毟る


ギシギシと家が鳴った
軋む心神と共鳴して
いつも通りの喧嘩
何か違った喧嘩だった


不安にかられた掌に 液晶画面残像幻想
繋がらないと言った 本当は逃げてるだけなのかもしれない


ゴォゴォ轟く乱風の出元
分からなくなったまま吹き荒れる怒声
弱々しい内野に当たってみても
全て静けさに誤魔化された
素直な気持ち知るだけで
こんなにも雨が恋しくなるなんて


嵐が去って木漏れ日差して
晴れ間が出来て息遣いも快調
その時待って君に逢いに行って
本当は君が好きだって言いに行こう
嵐の下がこんなにも怖い
ものだったなんて今まで知らなかった
明日を待っているだけなのに
今日はどんな日よりも眠れないな
どんな日よりも長い一日
わかったことが一つあった
どんな日よりも君が好き


サンサン差し込む太陽の光
分からなかった本当の気持ち
弱々しい僕でいいから
全て綺麗な風に流されて
何も考えなくていいから
ただどんな日よりも君が好きなんだ