もう随分と昔の話である
ある候補者の選挙事務所に応援に行った。
まぁ、頼まれてね
プレハブ建ての選挙事務所はかなり広く
団体やら大物政治家の推薦文が壁一面に貼られ
2階の部屋には何十台もの電話が設置してあり
名簿を見ながら電話で投票を依頼するのである。
次はいよいよ大臣か!といわれていた
候補者の勢いを感じる事務所であった。
とそこへ一台のトラックが止まり運転手が下りてきた
運転手は事務所に入って来るなり
「カレ―2つ」と
無遠慮に割烹着のおばさん達に注文をした。
おばさんたちは当然のごとく愛想良く、
テーブルにカレーを運ぶ
その男はあっという間にカレ―2皿を平らげ
礼も言わず出て行った。
あいつは絶対投票なんかしないな
きっと投票所にもいかないよ。
私が20代の頃の話である






