ルネ・ラリック 1920年
小さなつぼの中から煙と共に裸婦が現れる
という何やらドラマを感じさせる作品
小さな瓶には練り香水が詰められていた。
ある日私は美術書を見ていて、
そこに掲載された日本の刀の鍔と、
煙に見立てた茨のデザインが
似ていることに気付いた
(土筆図透赤銅鍔)
茨の棘と土筆の袴が微妙に重なり
ラリックはこの鍔を見たのではとの
想像をめぐらせる。
瓶にはこのようなラベルが貼られていた
(アンバー・デ・シャム ボルネー)
米国のコレクター所有の“女性と茨”には
英国の百貨店ハロッズのラベルが
瓶の底に貼ってあった。
90年前ハロッズでその瓶を買った
人にしばし思いをはせる