10月14日
昨日の夜から食事が出るようになり
相変わらず食欲はなかったが、落ち着いてきたようだった。
そんな14日の朝、父が先生から、家族の人とも話したいから
呼んでくれないかと言われた。
なので、私と夫でお昼休みに行くことにした。
母は昨日から少し熱があり家で待っていた。
熱がなくても、たぶん聞いて来てと、一緒に来ないだろうけど。
父の所にちらっと寄ってから、ナースステーション内の
小さな部屋に向かった。
何となく嫌な雰囲気・・・
先生は静かに話し始めた。
父の今の状況、画像を見ながら教えてくれたが
腫瘍は約3週間前と比べて倍の大きさになっていた。
年齢から考えても驚くほどの速さで進行しており
すごく悪い状態らしい。
「何も治療しなければ、おそらく今月いっぱいもつかというところでしょう・・・。」
「えっ、そんなに早く・・・そんな・・・。」
私たちは言葉を失った。
今月って、あと2週間ちょっとじゃない。。。
それから先生は、予定通り、抗がん剤治療を始めましょうと言った。
抗がん剤で抑えられるのは、ほんの数ミリかもしれない。
進行の方が早ければ追いつかないし、効かない場合もある。
でも、ここでやらなければ、絶対悔いが残ると思った。
それから、私と夫は
12階の休憩室で、ぼーっと外を眺めていた。
どこかで覚悟はしていたけど、こんなに早いとは思わなかった。
涙は必至でこらえた。
帰る前に父の所に行かなければならないから。
絶対、涙は見せたくない。悟られてはいけない。
そして、父に伝えた。
「出血も止まったし、明日から予定通り、抗がん剤治療するから!
がんばろうね!!」