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 これから、コテージの中で、ハイグレードな商品として使用していくことにしました新しい革の紹介をさせて頂きます。

 

 つやっつやのこちらの革は、イタリアの『G.B Leathers』というタンナー製の『ミラージュ』と言う革になります。

 イタリア語表記『Miraggio』、英語表記『Mirage』。日本語にすると『蜃気楼』。

 

 ヨーロッパで、最も上質とされるフランス成牛の原皮をベジタブルタンニンで鞣し、オイルと染料をたっぷりと含ませたプルアップレザーです。

 コテージが見て触っての印象は、ハリやコシがありながらもしっとりしなやかな肌触り、そして、何よりも表情がとても豊かであると感じました。

 

 そして、最初に感じる見た目のつやつやの素晴らしさは、カゼイン(たんぱく質)仕上げによるものです。

 銀面(革の表面)に卵白と同じ成分のカゼインを塗り、磨きあげております。

 パンを焼くときに卵を塗るのと同じ感じですね。

 

 この革を見て触れば、タンナーである、GB Leathersさんの技術と経験が如何にすごいのかが分かります^^

 

 もともとは靴底用の革屋さんだったとのこと。

 そして、牛の部位としては、バッツ(お尻の部分)のみの取り扱い。

 イタリアでは、バッツならバッツだけ。ショルダーならショルダーだけ。といったように、部位ごとに鞣し屋さんが分かれてます。

 したがって、このミラージュはWバットでの入荷になります。

 日本では右半分か左半分といった感じの半裁というのが主流で、イタリアでは前半分か後ろ半分という感じと言えば分りやすいでしょうか^^

 

2  陽の光でも表情が変わりますが、赤茶系のキャメル色になります。

 

 Img_02821 プルアップの最大の特徴ともいえる、オイルの動きがより良い表情を見せてくれます。

 Img_02831 ミラージュを折り曲げると、曲げた部分が白くなります。オイルが逃げていくのです。

 Img_02841 Img_02851 再びもどすと、ジンワリと元に戻ります☆

 素晴らしいです^^

 

 まるで生きているかの様♪

 

 ということで、最後に、注意点!

 こちらのミラージュにはオイルメンテナンスは基本的に厳禁です。

 これほどまでの強い生命力をもつ革への過保護はかえって、寿命を短くしてしまいます。

 フラッシングや拭きとりで綺麗にしてあげればOKです。

 

 以上、コテージ取り扱いのnew leathers その1 の説明でした。

 

 自分でも作りながらとってもワクワクする革です。

 原皮から選びぬかれ、伝統あるイタリアのタンナーの技術を詰め込んだ素晴らしい革☆

 

 是非、コテージ店頭で実物を見て触ってみて下さい^^

 

 今後の商品展開にも是非ご期待下さい♪